160話 夢主SIDE ページ20
個性をかまし、緑谷からPを奪おうとする勝己。
しかしそれを烏頭の個性、ダークシャドウで防がれてしまった。
チッ、と軽く舌打ちをする。
「そう上手くいかねえなー…しょうゆ顔キャッチ」
「おうよ！」
騎馬から離れたが、いいのか!? と叫ぶマイク。
それに対しミッドナイトはテクニカルだからOKだと判定。
予想通り、騎馬から落ちなければ問題ない様子。
「だあああ、クッソ」
「今のは仕方なねえ。 4人の騎馬に“5人目”が出現したようなもんだしな。
うっし、とりあえず態勢を立てなお―――」
少し、違和感を覚えた。
「単純なんだよ、A組」
何かを、企んでいた心音。
緑谷チームに集中しすぎて状況把握を怠ってしまった！
やられた。 そういうと勝己は怒号を上げた。
「んだてめェコラ返せ殺すぞ!!」
……コイツ、たしか…
「B組の…捻くれ野郎」
「あれ、君と僕初対面だよね？ まあいいや…
ねえ、ミッドナイトが“第一種目”と言った時点で予選段階から極端に数を減らすとは考えにくいと思わない？」
うわあ、なんか語り始めた。
この間にポイント取り返したいんだけど…切島としょうゆ顔動かないから無理か。
ぼくは仕方なく捻くれ野郎の話を聞いた。
「だからおおよその目安を仮定しその順位以下にならないよう予選を走ってさ、後方からライバルになる者たちの個性や性格を観察させてもらった。
その場限りの優位に執着したって仕方ないだろう？」
「…なるほどねえ」
「組ぐるみか…！」
ヒーロー科はAB合計で41名。
予選通過者は43名…そしてこの体育祭はヒーローへのアピールの場。
ほとんどヒーロー科が残る仕組みになってるわけか。
大方、残りの数名はヒーロー科編入へのチャンスを掴むもののようだけど。
「まあ全員の総意ってわけじゃないんだけど良い案だろ？
“人参ぶら下げた”馬みたいに仮初の頂点を狙うよりさ」
勝己がピク、と反応する。
それと同時にぼくも眉間に皺を寄せた。
…なるほど、あてつけね。
「っお、A痛い痛い、つか、熱…」
「…ああ悪い」
個性がばれないよう、力んでいることをボソッと教えてくれる切島。
ごめん、沸点低いからもうイラついてるよ。
「あ、あとついでに君有名人だよね？
【ヘドロ事件】の被害者！ 今度参考に聞かせてよ。
――年に一度敵に襲われる気持ちってのをさ」
プツンとぼくの中の“何か”が切れた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 186人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りん(プロフ) - 主様はなんでこんなに絵が上手いのでしょうか (2021年4月10日 21時) (
レス) id: 09351e94e4 (このIDを非表示/違反報告)
庵 - 続編オメデト。気に入ってるカラ、更新頑張ってヨネ。 (2017年10月1日 3時) (レス) id: 781a67beb0 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - いつも見させてもらってます！ゆっくりでもいいので是非更新期待してます（≧∇≦） (2017年9月24日 23時) (レス) id: 838bf855a6 (このIDを非表示/違反報告)
暴君ネロ皇帝(プロフ) - ずっと待ってます この作品大好きなのです (2017年9月24日 22時) (レス) id: bf4d7ee0c1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - この作品めっちゃ好きです！！更新ずっっと待ってますので！！なんの理由かはわからないですが、頑張って(?)ください！！(何があったのかわからないのでこの言葉が不謹慎出ないといいのですが…) (2017年9月24日 19時) (レス) id: 6961a8d2ce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：彼岸花 | 作成日時：2017年9月19日 22時
