158話 夢主SIDE ページ13
騎馬戦まで残り5分。
ぼくたちはとりあえず大まかな作戦を立てていた。
「なるほど、つまり派手に個性は使わないってわけか」
「そう。 運よく事が進んだ、みたいな流れに見せられるなら隠れて個性使うから問題ないんだけど…まあやばくなったら液状硬化使うよ」
ぼくの個性、大体派手だしほとんど体から直接出す個性だから騎馬戦においては色々と不向き。
得意の肉弾戦も騎馬を組んじゃ役に立たない。
正直一番足手まといなのだ。
まあ勝己はそれを知っていてぼくを誘ったんだろうけど。
「A、“鉱石”っつーのはどこまで操作できる」
そう問いてくる勝己。
鉱石…防御以外には役立ちそうにないと思うけどな。
「一応色変えられる」
「それ需要あんのか…？」
ぼく的にはありまくりだよ。
何せ聖炎事件で出現させたのは蛍光ブルー…ホタルガラスのような青。
あの色はかなり目立つし印象深い。
だからもしものために色は調節できるようにした。
……もちろん、最大出力で使うと色は操作できないけど。
「色か…他は？」
「あとは硬さの調節。
世界1硬いと言われるウルツァイト窒化ホウ素並みにも出来るし、単純に豆腐みたいにも出来る。
それから…表面調節かな。
岩石みたいにゴツゴツさせたり、石鹸みたいにつるつるにさせたり」
滑る鉱石作れるよ。
ぼくは出来ることを思い出しながらそう言った。
勝己はぼくの頭を撫で、分かった。 と言った。
触れられたところが温かい。
切島としょうゆ顔は感心したように声を上げた。
「いやぁ、改めて思うわ、すげえよお前」
「全部強ェ個性じゃん！」
ぼくはハハ、と笑う。
「強くしたんだよ。 ……鉱石と液状硬化は戦闘向きじゃないし。
元々の所有者も扱うのが難しくて没個性として見ていたくらいだ」
ここまで、扱えるようにした。
それには6年もの年月を費やしたけれども。
「特に液状硬化や配合(ｷﾒﾗ)は自身のメンタルが胆。
不安定なときに使ったら…呑まれるのがオチさ。
逆に炎のキャパはやけどにもつながるしね」
……両親の個性は与えられた個性よりも扱えないし。
ああ、不安が積もってきた。
「……安心しろ。 うまく立ち振る舞わせたる。
だからお前は、やりたいように動けや」
不安を知ってか、勝己はぼくにそう言葉をかけた。
ぼくはニヤッと笑う。
「おう。 …やったろうぜ」
「やる気だな！ A!!」
「脳筋3バカ…」
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りん(プロフ) - 主様はなんでこんなに絵が上手いのでしょうか (2021年4月10日 21時) (
レス) id: 09351e94e4 (このIDを非表示/違反報告)
庵 - 続編オメデト。気に入ってるカラ、更新頑張ってヨネ。 (2017年10月1日 3時) (レス) id: 781a67beb0 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - いつも見させてもらってます！ゆっくりでもいいので是非更新期待してます（≧∇≦） (2017年9月24日 23時) (レス) id: 838bf855a6 (このIDを非表示/違反報告)
暴君ネロ皇帝(プロフ) - ずっと待ってます この作品大好きなのです (2017年9月24日 22時) (レス) id: bf4d7ee0c1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - この作品めっちゃ好きです！！更新ずっっと待ってますので！！なんの理由かはわからないですが、頑張って(?)ください！！(何があったのかわからないのでこの言葉が不謹慎出ないといいのですが…) (2017年9月24日 19時) (レス) id: 6961a8d2ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花 | 作成日時：2017年9月19日 22時
