144話 轟SIDE ページ43
「お待たせいたしましたショートケーキ、マカロン、ガトーショコラでございます」
重い空気の中注文の品を運んできた店員。
Aはガトーショコラのみを受け取りマカロンをテーブルの真ん中にショートケーキを俺のところへ置くよう促した。
え。 と目を見開くとAは可笑しそうに笑う。
「だって紅白頭、ブラック飲めねーんに無理して飲んでるから可笑しくって…！
ふふっだからぼくからの細やかなプレゼントさ。
ぼくの愚痴に付き合ってもらってるわけだし。
君の“嫌な事”もついでに掘り下げちゃってるみたいだしね」
コイツまた読心術か。
俺は恥ずかしくなってソッポを向く。
そしてショートケーキに手を伸ばしフォークで一口、食べた。
「焦凍がショートケーキ食ってる。 クク、同じカラーだし」
突如カシャ、というシャッター音が聞こえた。
俺が顔を上げるとケータイを構えているA。
頬に、熱が帯びるのが分かった。
「消せ…あと…な、名前……ッ」
「ああ？ 消さねぇよ。 ツイッター行きだわ。
ってか名前？ 知ってるわそりゃあエンデヴァーの息子だし同じ推薦入学者だし」
知っていて紅白頭とか言っていたのか。
俺は片手で口元を覆い、赤くなっている頬を隠した。
ああ、破壊力ある。
「……ま、話逸れたけどアレな。 その対人訓練とかのせいで背後たたれんのはあんま好きじゃねーの。 まあ戦闘には確かに有効だから構わねえけど」
ガトーショコラとマカロンの写真を撮ってから、もく、とガトーショコラを頬張るA。
リスみたいだとか思いながら俺もケーキを頬張る。
「お前は、母親が嫌いなんだな」
俺がそう言うとAはおう。 と無関心にそう言った。
「父親も、そんな好きじゃなかったけどな。
……臆病で無力で何もできなくて。 まあ拳で解決しようとする母親よりはマシだったけど」
コーヒーを口に含みそう言う。
俺はそうか。 と俯いた。
「……それで、これは勝己にも“相談していない”内容なんだけど」
俺はその言葉にすぐに顔を上げる。
爆豪に…相談していない、内容？
俺に、するのか？
嬉しさが、一気に込み上げてきた。
「とある先輩にしつこく個性聞かれたんだ。 で、戦って吐かせてやる、ってなって…まあぼくが強制終了させたんだけど、そのあと“君は一体何者なんだ？”って聞かれた」
ぼくって一体何者なんだろう？
Aは悲しそうにそう言った。
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彼岸花(プロフ) - メルさん» 感謝の極みです…！ こじらせかっちゃんが好きなんです（私の意思）。 早くくっつけたいです← (2017年9月17日 21時) (
レス) id: 1f046206e1 (このIDを非表示/違反報告)
メル - もちろん愛読してます！かっちゃんこじらせてますね…！ かっちゃんの気持ちに夢主ちゃん、早く気づいてほしいです！ (2017年9月15日 20時) (レス) id: 608e63a3e5 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - メルさん» ありがとうございます！ これからも御愛読していただけたらうれしいです！ (2017年9月12日 22時) (レス) id: 1f046206e1 (このIDを非表示/違反報告)
メル - わあああっ、夢主ちゃんのギャップ可愛いです…暴言はいてたりみんな守ろうと突っ走ったり…でも一人でいたりすると怖がったりするところとか…すごくいいです！ 更新楽しみにしてますっ♪ (2017年9月12日 15時) (レス) id: 608e63a3e5 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - 庵さん» ありがとうございます！ 今後も見てくださいましたらうれしいです！ (2017年9月12日 1時) (レス) id: 1f046206e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花 | 作成日時：2017年9月10日 1時
