136話 夢主SIDE ページ35
心底ウザいと思う。
「ごめんね、相澤さん！ この通り!! 個性聞かれるの嫌だったんだよね!?」
「マスクのことも髪のことも、傷のこともごめんねえ〜…」
がくがくと見ず知らずの上級生に肩をゆすられ、ぼくは明後日の方向を向いていた。
ただの学生が上級生にこんな扱い受けたらビビるわ。
ぼくはイライラとしながら二人の手を払った。
「馴れ馴れしい…触んな、くそが」
「中々手厳しい！」
すぐに逆豆しば女とリュカ(通形)から距離を取り、プレゼント・マイクを盾にし、隠れる。
まるで威嚇する猫とそれを追う人間のよう。
プレゼント・マイクはケラケラと笑っていた。
「ごめん、本当ごめんね！ あ！ もしかして先輩に迫られるのが怖かったのかな!?」
「怖かねーわ、煽ってんのかぶっ殺すぞテメェ」
「ヒーローらしからぬ発言」
一々突っ込まなくていいから相澤先生。
ぼくは眉間に皺を寄せ、警戒を怠らなかった。
――うざってぇことは確かだけど、コイツらが…“強い”奴らってのも確かだな。
まあ勘ってヤツだけど。
「お前ら、何」
ぼくが睨みそういうと空気がピリッとした。
昔からぼくの目は威圧があると言われるが…こんな場面でも使えるとは。
「……俺らはビッグ3、雄英じゃちょっと有名な生徒、かな！」
「ビッグ3……？ 知らねえな」
「他人に興味なさすぎだろ、A！」
お前まで突っ込んでくるか、マイク。
ぼくはハッとあざ笑う。
「ぼくはぼくに必要なものしか情報として入れない。 つまりアンタらには価値が見いだせないってこと！ 分かったら失せろ、カス!!」
「酷い…」
ドヨーン、という効果音が突きそうなほど落ち込むトンガリミミ。
ぼくはソッポを向いてマイクとの訓練に戻ろうとした。
…のだが。
「…ッぶね!!」
危うくミゾに入りかけた、リュカの拳を止めた。
あの日の母と被る。
「…奇襲ねえ、しかも拳…腹立つ……！」
「また怒らせちゃった？ ごめんね！ 自分でも何がしたいのかわからないけど…とりあえず君がどれほど強いのか試させてもらった！」
たかがグーパン一発で試すもくそもねえだろうがよ。
ぼくはその拳を握りつぶそうと――
「ッは！？」
――なんでコイツ裸なん――
「グッ!?」
一瞬油断した。
その瞬間容赦なくヤツの拳がミゾに入った。
相澤さん！ と声をかけ近づいてくるトンガリミミ。
ぼくはソイツを払いのけ、笑った。
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彼岸花(プロフ) - メルさん» 感謝の極みです…！ こじらせかっちゃんが好きなんです（私の意思）。 早くくっつけたいです← (2017年9月17日 21時) (
レス) id: 1f046206e1 (このIDを非表示/違反報告)
メル - もちろん愛読してます！かっちゃんこじらせてますね…！ かっちゃんの気持ちに夢主ちゃん、早く気づいてほしいです！ (2017年9月15日 20時) (レス) id: 608e63a3e5 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - メルさん» ありがとうございます！ これからも御愛読していただけたらうれしいです！ (2017年9月12日 22時) (レス) id: 1f046206e1 (このIDを非表示/違反報告)
メル - わあああっ、夢主ちゃんのギャップ可愛いです…暴言はいてたりみんな守ろうと突っ走ったり…でも一人でいたりすると怖がったりするところとか…すごくいいです！ 更新楽しみにしてますっ♪ (2017年9月12日 15時) (レス) id: 608e63a3e5 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - 庵さん» ありがとうございます！ 今後も見てくださいましたらうれしいです！ (2017年9月12日 1時) (レス) id: 1f046206e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花 | 作成日時：2017年9月10日 1時
