124話 爆豪SIDE ページ22
正直嫌だ。
Aのこと名前で呼んでいいのは俺だけ。
独占欲が強い？ んなこと分かってる。 けど好きな奴が名前で呼ばれてて嬉しいと思えるほど俺は人間出来ていねえ。
もやもやとしながらクソ髪の質問に快く返すA。
「ぼく両親いないじゃん？ 親戚も、ぼくがこんなんだから引き取りたくない、って言って施設行きになったんだけど…そこを爆豪家が止めてくれて」
「…じゃあ爆豪と同じ名字ってことか？」
俺は首を傾げた。
俺と同じ名字？ 恐らくそれはないだろう。
生徒同士で名字が被るのはだるい。って本人が言っていた。
そんなアイツがわざわざ俺と名字を同じにする理由がない。
……いや、同じなら同じで嬉しいが。
「や？ 爆豪家が主にぼくの面倒見てくれてることはたしかなんだけど…18以下で戸籍上の両親がいない状態で施設じゃなく一人暮らしって割とまずいじゃん？
だからね…戸籍上のぼくの登録されている名字って“相澤”なんだよね」
Aの言葉に、一瞬にして空気に亀裂が入った。
は？ と目を点にすると、Aは首を傾げ、俺たちにもう一度言った。
「だから相澤Aになるの。 学校行事とか限定だけど」
「はあああ!? あ、あい、相澤って！ まさか相澤先生の!?」
「せやで」
「呼んだか」
「うぉあああああ!?」
大声を上げるクソ髪、しょうゆ顔、アホ面。
Aは担任の顔を見て、あざとく笑った。
「パパ♡」
可愛らしく、目を細めて。
「除籍にするぞ」
しかし担任は気に入らなかった様子。
冗談ですよ。 と笑うA。
俺は開いた口がふさがらなかった。
「まあ除籍にしてもいいけどそれしたら困るの雄英ですよね。
あーあ、パパのせいでA〜敵になっちゃうかも〜？」
完璧に煽っている。
前半はガチトーンで、後半はぶりっこ口調で担任にニヤニヤと笑って見せる。
すると担任はAの頭にチョップし、ため息をついた。
「……これは体罰？ それとも虐待？」
クルッと俺の方に体を向け、そう問う。
知るかよ…！ つかなんでそれ今まで……クッソ。
「どのみちお前は敵にゃ行かせん。 そうそう、体育祭での名字のこと…」
「あ、それなら今コイツらに伝えました」
「ならいい。 他の奴らには俺から伝えとく」
「オネシャーッス」
……これは、後で説教だな。
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彼岸花(プロフ) - メルさん» 感謝の極みです…！ こじらせかっちゃんが好きなんです（私の意思）。 早くくっつけたいです← (2017年9月17日 21時) (
レス) id: 1f046206e1 (このIDを非表示/違反報告)
メル - もちろん愛読してます！かっちゃんこじらせてますね…！ かっちゃんの気持ちに夢主ちゃん、早く気づいてほしいです！ (2017年9月15日 20時) (レス) id: 608e63a3e5 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - メルさん» ありがとうございます！ これからも御愛読していただけたらうれしいです！ (2017年9月12日 22時) (レス) id: 1f046206e1 (このIDを非表示/違反報告)
メル - わあああっ、夢主ちゃんのギャップ可愛いです…暴言はいてたりみんな守ろうと突っ走ったり…でも一人でいたりすると怖がったりするところとか…すごくいいです！ 更新楽しみにしてますっ♪ (2017年9月12日 15時) (レス) id: 608e63a3e5 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - 庵さん» ありがとうございます！ 今後も見てくださいましたらうれしいです！ (2017年9月12日 1時) (レス) id: 1f046206e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花 | 作成日時：2017年9月10日 1時
