2話 爆豪SIDE ページ4
Aの行動、及び言動がたまに乱暴なのは、もしかしなくとも俺のせい。
「君、机に胡坐をかいて座るな！ 女子だろう？ は、破廉恥な！」
「えー、君にはカンケーなくない？ クソマジメガネ」
初めて自分の今までの行いを悔やんだ。
人の真似が好きなAは身近にいる俺の行動、言動をよく真似る。
そして当然のように身についてしまった。
とても、とても悔やんでいる。
まあ真似られて嬉しいのもまた事実だが。
内心悶絶しながらも、Aに話しかけるこの男が気に入らず、わざとらしく音を立て、机に足をかける。
すると男は素早くこちらに反応した。
予想通り、俺はにやりと口角を上げた。
「君まで、机に足をかけるな！ 雄英の先輩方や机の製作者方に申し訳ないと思わないか！？」
「思わねーよ。 てめーどこ中だよ端役が！」
誰がそんなこと思うか。
どんな奴だってそこまで思うわけねーだろ。
俺がハッ、と笑うとAもハッと真似をしてきた。
なんなんだ、コイツ、クソカワイイ。
俺が和んでいると、真面目な顔をして手をバッ、ときっちり前に出してくるクソマジメガネ。
Aはその動作にはまったのか、それを真似て手をシュビッと動かしていた。
Aの行動に首を傾げながら眼鏡は口を開く。
「ボ…俺は私立聡明中学出身、飯田天哉だ」
「聡明？ クッソエリートじゃん」
「ハッ、ぶっ殺し甲斐がありそうだな！」
息の合った俺たちの言葉にたじろぐ眼鏡。
酷いな、とか本当にヒーロー志望なのか、と不審そうにこちらを見る。
その言葉が気に入らず、俺はケッとソッポをむいた。
すると眼鏡はドアのところで立ち尽くしている、デクの方に向かった。
Aもデクに気付いたのか、頭だけデクのほうへ向け、叫ぶ。
「緑谷、おっはー！」
勢いよく手を振る。
その無邪気な姿がとても愛らしく感じた。
しかしそれがデクに向けられたのはとてもいただけない。
「と、とととと、時刻さん！」
「うん、そうそう、みんな大好き時刻さんだよー！ だからとりあえず落ち着こうか緑谷」
冗談を言ってるヤツは、面越しに笑っているのが分かる。
クソカワイイ。
だがそれを何故デクに向ける。 俺に向けろ、アホ。
嫉妬から、掌を軽く爆破させた。
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彼岸花(プロフ) - 祠妙さん» ありがとうございます！ 続編もあるので末永く見守っていただけたら嬉しいです！ (2017年9月10日 1時) (
レス) id: 1f046206e1 (このIDを非表示/違反報告)
祠妙 - ヤバイコレスキナパティーン。 (2017年9月10日 0時) (レス) id: 376a668e6c (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - 黒武さん» ありがとうございます！ 評価…二つも！ とてもうれしいです！ 本当にありがとうございます！ (2017年8月28日 2時) (レス) id: 1f046206e1 (このIDを非表示/違反報告)
黒武(プロフ) - 聖炎事件、教会が蒼い炎に囲まれる神秘的な風景だな、と。誘拐された子たちからしたら時刻ちゃんがヒーローなのかな、と思いました。ちょっぴり狡いですが、アプリ版とブラウザ版、2回評価してきちゃいました() 満点です。続き待ってますね。時刻ちゃんに幸あれ！ (2017年8月28日 2時) (レス) id: f0ec619330 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花 | 作成日時：2017年8月23日 1時
