Be with me. (ページ2)

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｢まだお若いのに…｣

｢病気なんですって？｣

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菜穂さんが亡くなった

病気、だった。
見つかった時はもう遅くて、どうすることもできなかった。

『………あんた、』

遠くで声がきこえる

正直今は誰とも話したくない

『これからどうするん？』

ふと声のした方をみてみる

知らない人

「あの……？」

『…あぁ、自己紹介がまだやったな。俺は晃一。菜穂の友人や。』

「はぁ…それで…私になんの用なんですか…？」

まだ菜穂さんが亡くなった現実を受け止められずにいる私は必死に涙を堪え、その人の話をきくことにした

『あんた、行く宛あるん？』

「……」

菜穂さんがいなくなった今、私は1人で…もちろん行く宛はない。
でもなぜそんなことをこの人が……

『俺んとこくるか』

「………は、はい…？」

まだ会ったばかりの、名前しか知らないこの人の家に…？

『大丈夫や、菜穂から話は聞いとる。菜穂が…その…亡くなる前に…志歩のこと頼んだよ…って俺に』

あぁ、菜穂さんは
自分がもう長くないということが分かってたのか…。
それでこの人に私のことを頼んで…

『それで…どうするんや？』

「お願いします…。私を…拾って」

もう…独りは嫌なんだ。