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太宰夫婦は仲がいいが… ページ36

貴『治さん‼また懲りずにあなたは…』

太「分っているから‼そんなに怒らないでよ!そういうみゆきだって…」

とここヨコハマの一角にある武装探偵社に二人の人物が喧嘩をしている。

与「…結婚したのに飽きずにまぁ...」

谷「まっ、それがあの人たちの良い所?...じゃないですか。」

敦「谷崎さん、間がありましたよね。」

太宰とみゆきが喧嘩している様子を見ながら半分呆れ、半分ほのぼのし見守っている。

みゆきが捕まった事件からもう一年経とうとしていた。

相変わらず太宰とみゆきは仲は良いが喧嘩をしている。

変わったことと言えば‘太宰’が二人に増えたことだ。

太宰とみゆきは今から半年ほど前に結婚をしたのだ。

鏡「みゆきねぇ...依頼に行こ。」

貴『よし、分かった。一緒に行こ。』

鏡花と友に依頼に行くみゆき。

勿論振り返りざまに太宰にベェと舌を出し探偵社を後にする。

国「…ッたく、相変わらずだな。そして仕事をしろ。」

国木田に頭をぺしりとはたかれさらにぶすっとむくれる太宰。

谷「…にしてもみゆきさんが無事で良かったですよね...」

谷崎の言葉に一同はあの時のことを思い出す。




血溜まりに沈む球体関節人形に改造されたみゆき。

何度、異能力を発動しても治らなかった小さな傷口。

そこに奇跡的に現れた綾辻による助言。

無事に解決し目を開けるみゆき。

本当に探偵社全員が肝を冷やした出来事であった。



乱「ッまぁ!終わりよければ全てよし!ってね。」

乱歩の言葉でその場は回想を止め、各自仕事をする。

太宰はみゆきの席に座り机の上の写真立てに目を向ける。

そこにはみゆきと自分を中心に囲い、みなで笑顔で写る姿がある。

皆、正装でみゆきはウェディングドレスを、太宰はタキシードを着ている。

太「···互いに素直に成れないだけなんだよね……」

とそっと写真立ての下に謝罪のメモを入れ出かける。

勿論、国木田に怒鳴られながら……

目的地のない道のりにフラフラと歩きながら左薬指にはめられた指輪を見る。

太「必ず……幸せにするから……」

そう呟き、口付けを落とす。

−別の場所でも−

ある女性が同じく左薬指にはめられた指輪に口付けを落としていた。

貴『···私も……ですよ……』

そう言い軽やかに道を歩く。

二人の鼻ををあるひとつの匂いがくすぐる……

フッとその匂いを辿ると……クチナシが満開だった……


太/貴「『とても幸せです。』」




喜びを運ぶ香りがまた弾けた。

fin

あとがき→←花ノ祝福


ラッキーアイテム

バッグ

ラッキーキャラ

国木田独歩


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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 文スト , 太宰治   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:aikattse | 作者ホームページ:http://kattse0624.  
作成日時:2018年12月9日 12時

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