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ヘンリック・イプセンノ夜咄 ページ23

太「乱歩さん、なぜ此奴の拘 束を解くんです?!」

乱歩の行動に反感を抱いた太宰が声を荒げるが、乱歩は静かに言う。

乱「君はみゆきを攫った。間違いない?」

ヘン「嗚呼。」

乱「では、君が何故みゆきを攫ったのか、また君の所属するドロップアウトは何を企んでいるのか教えてくれないか。」

ヘン「長くなるよ?」

乱「それでも構わない。夜は長い、だろ?」

ヘン「確かに、では夜咄を始めようか。」

これは今から6年前ドロップアウトが壊滅した時から半年経った頃、さっき言ったように僕は欧州異能力者の一人で時計塔の銃騎士達の駒だったんだ。僕の異能力“人形の家”は人の形をしたものや縫いぐるみを操ることができる力。その異能のおかげで僕は密室にいる対象を暗殺する事が出来た暗殺者だった。暗殺者として期待されていた僕はドロップアウトが本当に壊滅されたのか見て来いと命令を受け日本にやってきたらドロップアウトの長、教授が待ち構えていて僕は半殺しの目にあわされた。体がほとんど動かなくなった僕に彼の異能力で作られた賢者の石で自分に都合が良い様に動かせる人形にされた。僕の意思とは反対に人の命を狩りたがるこの体、教授に少しでも反抗したいが為に犯罪に手を染める輩を標的にしてきた。どうも意思と心は操れないみたいでね。然もターゲットは自分で決めていいと任せてくれたからね。

そうやって僕が良い駒になったと思っている教授は打ち明けた。宮部みゆきを使ってどうするのか。

彼女の異能力は素晴らしく、また体術も完璧の理想の人形だ、と教授は話していたよ。

教授は改造した彼女を使い自分を陥れた政府に復讐しようとしている。政府を壊滅させて多くの民草が混乱している中で自分が救済し国の頂点に立つのが目的。

それを聞いて僕は宮部みゆきを誘拐しない方法はないかと考えたが教授のせいで自分の体は意のままに操られ何も出来なかった。

途中で助けることができるかもと思ったけど彼女に近づくなという命令で何もできなかった。

ヘン「これが僕がドロップアウトに拾われたきっかけ、宮部みゆきを誘拐した理由そして、教授のも目的。」

乱「…君たちの拠点は?」

ヘン「…ヨコハマ市内にある廃病院。窓からは海が見えた。建物はそんなに高くない。大きな地下室、おそらく霊安室がある。何故か分からないんだよね、拠点。」

乱「否。いい証言だよ。」

乱歩は広げた地図のとある部分を指して言う。

乱「犯人は此処だ。」

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バッグ

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国木田独歩


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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 文スト , 太宰治   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:aikattse | 作者ホームページ:http://kattse0624.  
作成日時:2018年12月9日 12時

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