実験〜3.5〜 ページ12
これは綾辻さんとみゆきさんが仲良くなったきっかけをおおまかに説明したものです。((いわば番外編だと思ってください。
敦「太宰さん、みゆきさんと綾辻さんは何故知り合いに為ったのですか?」
太「…敦君、何故私がそんな事を話さなくてはいけないのかい(苛)」
いかにもイラつき不機嫌な太宰に怯える敦に綾辻は話しかける。
綾「小僧、俺とみゆき君の繋がりは人形と云う事は知っているな?」
こくりと頷く敦。それを見、綾辻は話を続ける
綾「ある時俺は何時も人形を購入している店とは違う店に行ってある人形を買おうとした。其の時同じ人形に手を差し伸ばしている人と手がぶつかった。其の相手がみゆき君だった。」
敦「へ〜。」
国「だからあの時『いい友に会った。』とあいつは上機嫌だったんだな。」
敦「あ…同じ物を手に取ろうとしたんですよね?喧嘩になったとか」
綾「否、彼女は只惹かれてよく見ようとしただけだった。既に彼女の手にはお目当ての物があったしな。」
一息ついて細煙管を口に付けた綾辻に
辻「あの時大変だったんですからね!!乗った瞬間、早く事務所に向かえとか客人をもてなすから今すぐ珈琲淹れろやら色々と急に命令してきたの大変でしたからね!!危うく胃に穴があく処でしたよ!!」
と辻村がここぞとばかり文句を言ってやった。だか綾辻は華麗に其の言葉をかわし
綾「特務課のエージェントがそんなにやわだとは思わなかった。」
と言った。言い争う二人、正確に言えば文句をいう辻村と茶化す綾辻に苦笑いを浮かべる敦。ふと国木田は手帳から顔を上げ太宰を見ると太宰はむくれている。
国「太宰?」
太「何?国木田君。」
と不機嫌そうに答える太宰。子供に軽く叩くように国木田は太宰の頭を手帳で軽くはたく。
太「イデッ!」
急に何するの?!と太宰が言う前に国木田が
国「妬くくらいならさっさとみゆきを見つけて仲直りしろ。」
と伝えた。太宰は叩かれた頭にそっと自身の手をのせ微笑んだ。
太(そうだね、必ず見つけるよ。みゆき)
そして砂色の外套のポケットに手を滑り込せ婚約指輪に触れた。
ラッキーアイテム
バッグ
ラッキーキャラ
国木田独歩
49人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:aikattse | 作者ホームページ:http://kattse0624.
作成日時:2018年12月9日 12時