ド天然イケメン少年は、美少女です［文スト］ (ページ21)

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貴/太/国『「「どうしたものか…」」』　敦「あ、あの～…」ページ21

千代side

現在―武装探偵社のビル前―私と太宰さん、独歩さん、そして…

敦「あ、あの…」

国「なんだ。探偵社はこのビルの4階だが。」

敦「いや、そういうことじゃなくて。」

貴『念の為に階段で行こう。』

太「そうだね。」

敦「あのですね!」

国「静かに！」

敦「あ…すいません…」

太「行くよ、敦君。」

敦「…はい…。」

…と敦は強制的に爆弾魔の取り押さえに参加している。設定はどんな感じだろう…。まあ、恐らくだが…

爆弾魔(以後谷)「嫌だ…もう嫌だ。」

やっぱり爆弾魔役は潤だ。人質は此れもまた矢張り潤の妹のナオだ。そして今の状況は、潤の足元にナオが後手に縛られ猿轡され座らされている状態。…震えているが演技だろう、凄く上手に演技するよな。潤も。役者に成れるんじゃないか？そしてナオの傍らにラジオより一回り大きいくらいの爆弾がおいてある…火薬の匂いしないから安心していいよな。

谷「全部お前らの…武装探偵社のせいだ!!お前らが悪いんだ…社長は何処だ…社長を出せ!!出ないと爆弾で皆、吹っ飛んで死んじゃうよ。」

いい役者に成れそうだな。

太「怨恨かぁ…面倒なタイプだね。」

おっと私も空気を読んで行動を…演じなければ。

太「織田作、君忘れてたね。今緊急事態だということを？」

貴『…こういう時確か…、読まないで？(コテン)。」

敦/太/国「グハッ!!」

またこの反応、しかも独歩さんまで。どうしたのかな。

国「…コホンッ。織田、それは誰から学んだのだ？」

貴『敦が心読まれたらこういうんだと教えてくれた。』

国「そうか…首をかしげるのは？」

貴『タイミングが分からないから。疑問系になるとたまに首をかしげる。いわゆる癖っと言うやつだ。』

敦「それよりも僕は何故此処に…？」

国「犯人はよほど社に怒り心頭らしい。」

敦「役に立ちそうにも無いので帰っていいですか。」

太「ウチはいろんな所から恨みを買うからねぇ。」

敦(無視された…)

貴『あの爆弾、高性能爆薬(ハイエクスプロオシブ)だ。奴の云うとおり爆発したら此のフロアくらい吹き飛ぶ。』

敦「そんな…」

すまん。敦。噓だ。あれは偽物…のはず。

貴『だが、爆弾に“何か”を覆い被せれば、もしかしたら被害を最小に食い止めることが出来る。』

太「でも此の状況じゃあねぇ…。しかも女性を人質に取るとは卑劣な…」