持ちつ持たれつ（和潤）1 ページ1
〜潤side〜
あ、もうこんな時間。
歯磨きしなきゃ。
昼休み気付けば、午後の診療時間が迫ってきていて慌てて歯ブラシを手に取った。
シャカシャカと全体に歯ブラシを当てて綺麗に磨き上げる。
うん、歯がつるつるしてる。
満足して今度はフロスを手に取る。
ふと和を見ると歯ブラシを咥えたままほとんど手は動かずスマホゲームに熱中している。
潤「かずー。そんなことしてたら時間なくなるぞ。
早く磨いちゃいな」
俺の言葉に「んー」とだけ返した和はあろうことかそのまま口をゆすいで歯ブラシを置いた。
…ぜってーちゃんと磨いてないだろ、あいつ。
ため息をつきたくなるのを我慢して俺は丁寧にフロスを通す。
あんなに丁寧に磨いたってフロスを通せば歯間から汚れが出てくるのに、和みたいに適当に磨いてフロスもしないなんて恐ろしくて鳥肌が立ちそうだ。
最後に右下の6，7間にフロスを通して……ん？あれ？
…フロスが引っかかる…
恐る恐るフロスを抜いてみると毛羽立っている。
試しにもう一度フロスを通してみても結果は同じだ。
潤「和！！」
和「なによ」
潤「ここ、フロス引っかかるんだけど！」
和「カリエスにでもなったんじゃない？」
潤「えーー。やだよ。
ちょっと診てよ」
そう言うと和はダルそうにこっちに向かって歩いてきて「どこ？」と言いながら俺の顎に手を添えた。
これ…所謂顎クイってやつじゃねーの？
何故かドキドキしている心臓を落ち着かせ「右下の6，7間」と答える。
和「えー。ここで見たんじゃなんともなさそうだけど…
隣接まではさすがに見えないからね…
ユニット移動する？」
さっきまでめんどくさそうな顔してたのに、ちゃんと診てくれようとする和はなんだかんだ優しい。
潤「ん。お願いします」
久しぶりに自分がユニットに座ると少しドキドキする。
和「はい、あけて」
口を開けるとクイッとミラーで頬粘膜を排除された。
和「エアーかけるよ」
しみたら嫌だな…と身構えたけど、幸いしみることはなくほっと胸を撫で下ろした。
和「ちょっと触るよ」
エアーがしみないことに安堵していたけど…
え、ちょっとこれ探針引っかかってるんじゃないの？
和「うん。穴あいてるね」
潤「まじか…」
和「あとでデンタル撮ろうか。
治療はまた今度。
午後の診療始まっちゃう」
ユニットを起こしながら和はそう言うけど、俺はもう午後からの仕事に集中できる気がしないよ…
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ちぃα(プロフ) - レーナさん» いま２話読んで興奮してますﾟ(ﾟ＾ω＾ﾟ)ﾟ (2018年11月11日 1時) (
レス) id: 7c1252fa5e (このIDを非表示/違反報告)
レーナ(プロフ) - ちぃαさん» ちぃさんありがとうございます！やっとこさpart7です…今回は末ズですよ〜。意識高い系潤くんとその逆の和くん。どちらが痛い目にあうかはもうお分かり頂けるかと(〃ω〃) (2018年11月10日 23時) (レス) id: f2620e27d8 (このIDを非表示/違反報告)
レーナ(プロフ) - ウィスさん» ウィスさんありがとうございますー！こちらこそ、これからもご贔屓にお願いしますm(_ _)m (2018年11月10日 23時) (レス) id: f2620e27d8 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃα(プロフ) - レーナちゃん移行おめでとうございます！ そして新作楽しみ〜♪ (2018年11月5日 1時) (レス) id: 7c1252fa5e (このIDを非表示/違反報告)
ウィス(プロフ) - part7の移行おめでとうございます！！これからも頑張って素晴らしい作品を書いて下さい！(o^∀^o) (2018年11月5日 0時) (レス) id: 664ceba53b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レーナ | 作成日時：2018年11月4日 22時
