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今「お、俺はAさんとお付き合いすることはできません！」
ガシャン−−
それは、私が落としたグラスが割れる音でもあり、私の心が砕け散る音でもあったと思う。
それに驚いて谷川くんと今井くんはカウンターの後ろに飛んできて、大丈夫ですか！？と代わる代わる声をかけてくる。
私はそれに答えることができず、ただじんわりと浮かんでくる涙が零れないようにするのに必死だった。
谷「ちょ、ちょっと今井さん！あんた本当に馬鹿になっちまったんですか！？」
今「ば、バカだと！？谷川お前俺の事を馬鹿だと……いや.そんなことよりAさん、最後まで俺の話を聞いてください！」
今井くんは私の手を握手するように握ると、頭を下げてこう言った。
今「お、お友達からはじめましょう！！」
『……え？』
ようやく声が出た。ひどく間抜けな声で、とても恥ずかしかった。
それより、お友達からって……。
今「俺は今までバカみたいに一目惚れしてすぐ付き合おうと告白してきて……逆の立場に立って分かったことがありました。Aさん、貴方は俺の事をまだよく知らない、俺も貴方のことを知らない。俺にはもったいねぇくらい綺麗なAさんからの告白、すぐにでも受けたいところですが……不安でたまらないんです、貴方が俺をよく知ってしまったら嫌われるんじゃないかって」
今井くんは「こんな臆病者、もう嫌いになりましたか？」と笑った。私は首をぶんぶん横に振って「そんな訳ない」と否定する。
今「だから、友達になって俺をよく知ってください！俺もAさんのことが、その、もっと知りたいですから……」
『……じゃあ、それでも好きなままでいたら、また告白させてくれる？』
私が尋ねると、今井くんは顔を真っ赤にした。でもすぐに豪快に笑って「もちろん！」と言ってくれた。
こうして私の恋はまず「お友達」からスタートしたのだった。
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もも(プロフ) - とても良い作品ですね！また更新しますか？楽しみにしてます！！ (2019年6月26日 22時) (
レス) id: 57906027dd (このIDを非表示/違反報告)
彼方(プロフ) - かなかなさん» 初めまして、コメントありがとうございます！他作品も読んでいただいて嬉しいです、更新頑張ります！ (2018年12月30日 22時) (レス) id: 93a2639ec6 (このIDを非表示/違反報告)
かなかな(プロフ) - 前作から読ませて頂いてました^_^今井君も片桐君も大好きです！応援してます。頑張って下さいね (2018年12月29日 10時) (レス) id: c55ba19e50 (このIDを非表示/違反報告)
彼方(プロフ) - すみれさん» 初めまして、コメントありがとうございます！ご期待に添えるよう更新頑張ります！ (2018年12月29日 1時) (レス) id: 93a2639ec6 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ(プロフ) - え、こんなの絶対面白いに決まってる……更新楽しみにしてます！ (2018年12月28日 22時) (レス) id: 89ad3b6e7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼方 | 作成日時：2018年12月26日 23時
