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片「そんなに頻繁にはさすがに財布が持たねぇな」
相「そうだな、今日もギリギリ」
今日のお代は猛くんの奢りらしく、空に近くなった財布を振りながら笑っている。
片「別に奢れとは言ってねぞ」
相「いや、今日は俺が来てぇつったからいいんだけどよ」
『ふふ、無理のない程度にお待ちしてます』
二人を見送って、今度こそあがろうとマスターに挨拶してロッカーに向かう。制服から着替えて外に出ると、そこにはまだ智司くん達がいた。
『あれ、どうしたの？』
相「ちょっとそこで俺たち絡んでくるバカヤローがいてな」
『あら、喧嘩？』
片「そんなとこだ」
相「あぶねーから智司が送ってくとよ」
片「おい……」
『でも悪いよ』
相「唐揚げの礼だと思ってくれりゃいい」
なら、とお願いすることにした。確かにナンパされたり酔っ払いに絡まれたりすることはある。その度に全速力で走って帰るのはけっこうしんどい。
『なんだか心強いなぁ』
率直な感想を言えば、猛くんは笑って、この辺じゃなかなか豪華な護衛だぜと言った。
でも、贅沢を言えば隣を守るように歩いてくれるのは今井くんであってほしい。
顔立ちは二人の方が整ってるし、高校生とは思えない落ち着いた雰囲気をもった智司くんはすごく年下って感じはしない。
でも、私がいま考えているのも会いたいと思うのもやっぱり今井くんなのだ。
相「そういやよ、俺達は名乗ったけどアンタの名前聞いてねぇな」
『私？私はAA、よろしくね』
そういえば自己紹介していなかった。あまりお客さんに名乗ることもないし、すっかり忘れていた。
それから、二人の学校のことを聞いて、確かにすごい二人なんだということは理解した。
でも、私にとっては、彼らは大切なお客様だ。
『二人共ありがとう、もうここで大丈夫』
片「そうか」
相「じゃまた食いにいくからよ」
家まであと数分、二人にさよならして歩き出すと、両脇が少し寂しい気がした。
『いけませんいけません、私には今井くんがいるじゃない』
独り言を言ってる内に家についた。明日また喫茶店に彼が来てくれることを願いながら、さっさと寝る支度をして寝てしまおう。
せめて夢でくらい、彼とお話できますように−−
−−−−−−
あけましておめでとうございます！
間があいてごめんなさい(^^;)
今年もゆっくりですが更新頑張りますのでよろしくお願いいたします！
☆お話が消えて欠けてしまっていた部分があったので修正しました。
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もも(プロフ) - とても良い作品ですね！また更新しますか？楽しみにしてます！！ (2019年6月26日 22時) (
レス) id: 57906027dd (このIDを非表示/違反報告)
彼方(プロフ) - かなかなさん» 初めまして、コメントありがとうございます！他作品も読んでいただいて嬉しいです、更新頑張ります！ (2018年12月30日 22時) (レス) id: 93a2639ec6 (このIDを非表示/違反報告)
かなかな(プロフ) - 前作から読ませて頂いてました^_^今井君も片桐君も大好きです！応援してます。頑張って下さいね (2018年12月29日 10時) (レス) id: c55ba19e50 (このIDを非表示/違反報告)
彼方(プロフ) - すみれさん» 初めまして、コメントありがとうございます！ご期待に添えるよう更新頑張ります！ (2018年12月29日 1時) (レス) id: 93a2639ec6 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ(プロフ) - え、こんなの絶対面白いに決まってる……更新楽しみにしてます！ (2018年12月28日 22時) (レス) id: 89ad3b6e7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼方 | 作成日時：2018年12月26日 23時
