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谷「あ、あの、これ注文したのと違うような……」
「ええとね、うちのウエイトレスが君たちにって言ってね。お代もいらないよ」
谷「Aさんが？いや、悪いです、お金は払いますよ！」
今「おい谷川、お前いまなんて……？」
俺の言葉にしまったという顔をする谷川。なんだ、なんでお前がAさんがここで働いていることを知っているんだ……。
脳内で駆け巡る、ろくでもない考え。半分本気で半分は逃げの理由だった三橋の罠という可能性が、急に現実味を帯びてくる。
しかも、谷川まで−−
今「まさか、お前までグルなのか！？」
谷「そんな訳ないでしょう！朝、あのカップケーキ貰った時に、今井さんの今の状態を説明して少し待ってあげて欲しいって言っておいたから、ずっと隠れててくれたんですよ！」
今「そ、そんな！じゃ、じゃあAさんは！？」
「Aちゃんなら、次のバイトに向かったよ、裏口から出て」
それを聞いた俺は店を飛び出し、辺りを探したがもうどこにも彼女の姿はなかった。
店に戻り次のバイト先を尋ねたが、バーであることは分かっても、店の名前や場所はマスターもしらなかった。
席に着いた俺を、谷川が慰めてくれたが、俺は黙ってそのパフェを平らげた。そして大して入っていない財布から、代金より少し多く置いて店を出た。
谷「今井さん、怒らないでくださいよぉ！朝あんだけ逃げた人が、会いたくて探してるなんて思わないじゃないですか！」
追いかけてきた谷川が「Aさんだって、今井さんの為にやってくれたんですよ！」とむしろ自分が怒ったような口調で言ってくる。
今「別に怒ってねぇ！」
嘘だ、本当は怒っていた。
だがそれは谷川に対してではなく、自分に対しての怒りだ。
今「谷川ぁ！！俺ぁもう逃げねぇぞぉ！！」
谷「おお！さすが今井さんです！ついて行きます！！」
男、今井勝俊！貴方の気持ちを……受け止めてみせます！！
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もも(プロフ) - とても良い作品ですね！また更新しますか？楽しみにしてます！！ (2019年6月26日 22時) (
レス) id: 57906027dd (このIDを非表示/違反報告)
彼方(プロフ) - かなかなさん» 初めまして、コメントありがとうございます！他作品も読んでいただいて嬉しいです、更新頑張ります！ (2018年12月30日 22時) (レス) id: 93a2639ec6 (このIDを非表示/違反報告)
かなかな(プロフ) - 前作から読ませて頂いてました^_^今井君も片桐君も大好きです！応援してます。頑張って下さいね (2018年12月29日 10時) (レス) id: c55ba19e50 (このIDを非表示/違反報告)
彼方(プロフ) - すみれさん» 初めまして、コメントありがとうございます！ご期待に添えるよう更新頑張ります！ (2018年12月29日 1時) (レス) id: 93a2639ec6 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ(プロフ) - え、こんなの絶対面白いに決まってる……更新楽しみにしてます！ (2018年12月28日 22時) (レス) id: 89ad3b6e7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼方 | 作成日時：2018年12月26日 23時
