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今「谷川ぁ、サテンに行くぞ!」
谷「はぁ、別にいいですけど」
そうだ!まずは彼女を探さねば!そして三橋の罠かどうかを確認せねばならん!!
そうして俺達は、Aさんを助けた付近にあるサテンに入った。
しかし、そこにいたのはAさんではなく、伊藤と京子ちゃんだった。
くそっ、デートとは羨ましいじゃねぇかぁぁ!!
今「伊藤!?貴様、まさか俺に見せつける為にわざわざこんな遠い喫茶店に来たのか!?」
伊「俺はそんな暇じゃねぇよ!どうでもいいけど邪魔すんなよ!」
谷「ほら今井さん、早く座りましょ」
谷川に促され席に着くと、間もなくして注文を取りに来てくれたのはAさんでなくオッサンだった。
俺達はレスカとパフェを注文した。
俺は店内のどこかにAさんがいるんじゃないかと、落ち着かなかった。
すると、谷川がなにやらパクパクと口を動かして驚いたような顔をしていると思ったら、今度はうんうんと頷いている。
今「なんだぁどうしたんだ谷川」
谷「いや!なんでもないですよ!ところで今井さん、あのカップケーキ美味かったですか!?」
なんでそんなことを?食いながら散々美味い美味いと言ってやったのに。だがいいだろう、改めてAさんが!俺の為に!作ってくれた!カップケーキの感想を聞かせてやろう!
今「谷川よ、あれはよぉ美味いなんてもんじゃなかったぜ……俺の為にあんな美しい人があんなに美味いものを作ってくれるなんて……なぁ、やっぱり三橋の罠じゃねぇか?」
しかし、その途中でまた不安になっちまった。何事にも前向きなのが俺の取り柄であり特技だ、それなのに貴方のことを考えるとなぜか後ろ向きになっちまうんですよ……。
谷「いや、さすがに三橋もそんなことしないと思いますけど……」
今「バカやろぉ!!あいつに何日間も閉じ込められたことを忘れたのか!?」
そうだ、そもそも三橋の野郎のせいだ。あいつがいなけりゃ、Aさんの言葉を受け止めることができたのに!
その後も谷川に励まされ続けていると、同じものを頼んだはずなのに俺と谷川のとで全く別のパフェが運ばれてきた。
なんというか、俺のパフェがとんでもなくでかい、本当にメニューの値段で食えるのか……?
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もも(プロフ) - とても良い作品ですね!また更新しますか?楽しみにしてます!! (2019年6月26日 22時) (レス) id: 57906027dd (このIDを非表示/違反報告)
彼方(プロフ) - かなかなさん» 初めまして、コメントありがとうございます!他作品も読んでいただいて嬉しいです、更新頑張ります! (2018年12月30日 22時) (レス) id: 93a2639ec6 (このIDを非表示/違反報告)
かなかな(プロフ) - 前作から読ませて頂いてました^_^今井君も片桐君も大好きです!応援してます。頑張って下さいね (2018年12月29日 10時) (レス) id: c55ba19e50 (このIDを非表示/違反報告)
彼方(プロフ) - すみれさん» 初めまして、コメントありがとうございます!ご期待に添えるよう更新頑張ります! (2018年12月29日 1時) (レス) id: 93a2639ec6 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ(プロフ) - え、こんなの絶対面白いに決まってる……更新楽しみにしてます! (2018年12月28日 22時) (レス) id: 89ad3b6e7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彼方 | 作成日時:2018年12月26日 23時