蒼色涙 (ページ6)

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休み時間。
机に上半身を委ねて、仮眠をとっていた私の頭に衝撃がはしった。

「いった！」
「おんめー！なんで朝、俺をおいてったんだよ！ここんとこ毎日じゃん」

顔を上げると教科書を片手にもった智。
怖い顔で睨まれる。

「あなたねぇ、ちょっとは自分の身を考えなさいよ」
隣の席のカズがつまらなさそうに答えた。

「智、私はね、気をつかってあげてんのよ？」
「はぁ？なんの？」
「彼女と一緒に学校くるから、私いたら邪魔でしょ！？」
「んぁぁ………そうかな？Aいてもいいじゃん」

事も無げに答える智。
カズが、お手上げのポーズ。

「ねぇ、バカなの？バカなんだろうな！」
カズが声を張り上げた。

「彼女、逃げてくよ？」
「なんで？」
「そりゃさぁ、二人でラブラブ学校に行きたいでしょうよ、なんせ付き合って一ヶ月だっけ？楽しい時期じゃない」
「いや？俺、Aいた方が楽だしー」

おめー、自転車の後ろ、乗せてってくれるでしょ？
あれが楽ちんだからいいの。
とか、ブツブツ言ってる。

なんなのかな。
智ってどうしてこうなのかな。

私を底まで突き落として、また、期待させる。

………なにがしたいの。

ため息が出た。