Darling ! (ページ4)

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Sun / Kazuya.O ページ4

朝目覚めて、となりに綺麗な顔ですやすやと寝息を立てるAを見れば自然と口元が綻ぶ。

昨夜の情事が終わって寝そうな彼女に少し乱雑に着せたからか、襟ぐりの伸びたキャミソールから白い胸元がぱかっと見える。
首元には夜中に噛んだ噛み跡が痛々しくも鮮やかに残っていた。

｢A、A。あさやで、｣
『…んー……もうちょっと、』
｢あかんよ、仕事って言ってたやん、ほら｣
『……だっこ』
｢かわい、…ほら、…よいっしょ｣

気だるげにぱちぱちと瞬きを繰り返して、おおきく伸びをしてる間にリビングから水を取りに行って渡せば欠伸をしながらも携帯片手に目を覚ましている。

『……？かずくん、今日…日曜……』
｢えっ！？うわ、え？やってもうた！！｣
『っ、んはははっ！なにそれ、あははっ、』
｢ごめぇん……まだもっと寝れたのに、｣
『いいよ、起こしてくれてありがとう』

寝る前ふたりでうとうとしながら、明日には仕事の準備が…と話していたのを思い出す。
寝てしまったからか、月曜日と勘違いをしてしまった。

『かずくん、モーニングでも食べいこ』
｢近くにあるん？｣
『うん、バタートーストが美味しいねん』
｢…行こか、｣

ふたりで軽く出れるような楽な格好に着替えながら、テレビでは今日一日の天気をお知らせしている。

『なんか、得した気分やね。』
｢えぇ？｣
『一緒にいれる時間が伸びたみたい』

ふにゃっと笑ってキャップを被るAは、自意識過剰かもしれへんけど幸せそうに見えて。

まだ始まったばかりの今日をどう過ごそうかと考えながら手を握って玄関のドアを開けた。