Darling ! (ページ2)

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Telepathy / Joichiro.F ページ2

あ、と思った時にはしてくれてたり、それ、と言えば考えてた通りの物が手に入る。

まあ洗濯回そうと思えばAがいいタイミングで言ってくれたり、それ取って、と言えばきちんとそのそれが伝わるって話なんやけど。

そういえばそろそろ、

『丈くーん、これお泊まりの準備出したから』
｢…Aさあ、テレパシー使えんの？｣
『は？』
｢いやいいタイミングばっかやから。｣
『何言うてんのよ、ほら準備する！』

ぺしんと肩を叩かれてそのままお風呂掃除へと向かうAを見届けて遠征の準備をまとめる。
持っていこうと思ってたものばっかりがまとめられてて、有難いことに入れるだけやから数分で終わってしまって洗面所で風呂洗ってるAに話しかける。

｢手伝うか？｣
『丈くんアホみたいに洗剤使うからあかん』
｢使ってへんわあ！｣
『使ってますう〜』
｢なんで分かんねん、｣
『プシュプシュ聞こえるねん、』

なんでもお見通しと。そんなんいっぱい使ったらはよ終わるもんちゃうん。
ぱっとこっちを向いて袖めくって、と言ってくれるAの顔には漫画みたいに泡が鼻の頭についてて思わずふきだす。

『…うわ！ちょ、唾飛ばさんといてよお！』
｢ごめ、ｯははっ、はいこっち、ふふ｣
『なにい？』
｢泡ついてる、｣
『え、どこ？』

両手泡だらけのAをいい事に顔をふにふにと触りながらキスを落とす。
角度を変えて深くすれば空気を含んだ泡が俺の肩に直撃した。

｢あーー！おま、おい！｣
『っごめんごめんごめん！！』
｢なんしてんねーん、｣
『…いつも肩持つから癖で、』
｢あ、そやったっけ｣

そういえばキスをする時は俺の肩に手を置いて服をきゅっと握ってくるのを思い出す。
とりあえずお風呂を流してお湯はりをしながら泡だらけの服を脱いで風呂場を出ればAも髪やらに泡をつけてしまってる。

｢風呂入る？｣
『そやね…、』
｢入ろか、｣
『…一緒に？』
｢…まあたまには？｣

しょうがないな、と言いながら耳まで赤いのを知ってる。
恥ずかしがるけど2人で風呂にはいるのが好きなのも。

俺もテレパシーが使えるのかもしれない。
そっと抱き寄せて耳元で呟けばきっとAが今求めている愛の言葉にぴったりやろう。