【文スト】好きですが 好きですか？

うん、長旅ですね ページ37

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『……うーん、中也と首領には日本酒買って帰るとして、芥川君と樋口ちゃんは……？
エリス嬢と同じ林檎の菓子でいいのかな……。』






ガタゴト揺れる列車の中で、一人お土産のリストを練ります。



中也、首領、エリス嬢の好みはある程度把握してますが、芥川君と樋口ちゃんは未だきちんと把握出来ていません。








……如何しましょう

あッ、首領にエリス嬢用の林檎模様の浴衣を土産にするのも有りかも？









「すみません、隣に座っても良いですか？」


『ん？あぁ、どうぞ。』








……あれ？この人確か、武装探偵社の……









『貴方は如何してこの列車に？』



「里帰りです！
僕、イーハトーブォ村の出身なんです。
お姉さんは何方に行くんですか？」



『私も里に。東北のお婆ちゃまから手紙で帰って来なさいと言われまして。』



「そうなんですか！お互い長旅ですね」









にこにこと微笑む金髪の少年。



この列車を終点まで乗ったら、また地元の電車で2時間、それから1時間歩きますからね。

尋常でなく長旅であることは確かです








『そうですねー……あ、何か一緒に遊びます？
正直、退屈だったんですよね。』



「うわぁ、いいですね！何しましょう！」

はい、只今戻りました→←ほら、貸してやるから

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