【文スト】好きですが 好きですか？

はッ、弱過ぎて笑える ページ27

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「……おい、大丈夫かよ、A。」






急に目の前でぶっ倒れたAをがくがくと揺さぶると、とろんとした瞳が此方を見た。


どうやら意識はあるらしい。

焦点合ってないけど









『んー……中也、れすねぇ……んふー。』








……俺に擦り寄って来やがった。

さっき迄、酒臭えとか言って避けてたくせに









……まァ、其の儘纏わり付かせといてやる。

巫山戯たダーリン呼びじゃなくて名前呼びになるから、案外可愛かったりはするしな。








「……全く、中也君も人が悪いですね。」



『あァ？俺だって、真逆洋酒一口でぶっ倒れるとは思わなかったンだよ。』









酒の匂いが嫌とか言ってる時点で、酒に強くはない気はしてたけど


何時もは俺しか飲まねェから、こいつがこんなに弱いなんて知らなかったンだよ。








大してアルコールの強くもない葡萄酒一口だぜ？



こんなの、俺でも一瓶は飲めるっての









「違いますよ、私が言っているのは……中也君が酔った振りをしてAさんに飲ませたことですから。」



「……………チッ」



「……其処までして聞きたいのですか？
Aさんの本音ってものを。」

あァ？、俺のモンだろ→←えー、近寄るなです

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