【文スト】好きですが 好きですか？

さぁ、分からないよ？ ページ19

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「Aちゃんは真面目だからね。
自分の意思とは関係なく、掟を優先するとは」



『……ち、違います……。』



「中也にいつも好きだとか、ダーリンと言うのは自分に思い込ませるためだろう？
"この人は、私の夫だ。愛さなきゃ"とね。」



『………違います。』








きゅ、と握った拳が小さくスカートの上で震えています。



したり顔の太宰さんの質問を「違う」と一蹴したいのに、小さく呟くことしかできなくて








あれ？でも、私は＿＿＿＿＿＿









「……結局、君は中也を心から愛してなどいないのだよ。」



『ッ！違うってば！！』








反射的に叫び、机の水を刃に変えて太宰さんを
串刺しに……







「おやおや、こんな量の水では入水は出来ないのだが？」









……出来ませんでした。


だって、無数の氷の刃が太宰さんを貫く前に、
元の水に戻ってしまったのですから。








『……帰りますご馳走様でした！！』









両手に溢れるほどの荷物を持ち、全速力で逃げ出します。




胸が痛いのも、涙が溢れてくるのも、太宰さんが嫌い過ぎたからです、きっと。









＿＿＿私は、如何して中也が好きなんでしょう？

さて、姐様相談室じゃぞ→←へ？、何を今更

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