【文スト】好きですが 好きですか？

いや、お茶でも如何かな ページ16

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マイダーリンの看病が出来ない時点で確定して
いましたが、今日は厄日です。




首領の命令で、エリス嬢のドレスやアクセサリーを高級仕立て屋に取りに行き、さぁ帰ろうかと帰路についた瞬間。







「おや？Aちゃんじゃあないか！
本当に久し振りだね。会いたかったよ！」



『……お久し振りです。元、最年少幹部殿。
あと、私は会いたくありませんでした。』



「もー、其の呼び名はやめてくれ給えよ。」







嫌味なくらい整った顔で微笑む、包帯男。

そう。
お察しでしょうが太宰治さんです。






……私はこの人、得意じゃないんですよね。

簀巻きにされて誘拐された時……いや、口に出すのも怖いので、言うのは辞めておきます。




取り敢えず、言うも悍ましいことされたって言えば分かりますよね？









『……それで、私に何の用です？太宰さん』



「いや、この見目麗しい修道女のお嬢さんと是非お茶でも飲みたくてね。如何かな？」



『お断り致します。』









太宰さんとお茶を飲むくらいなら、首領と苦手なお酒飲んだ方がマシです。









「まぁ、そう言わずに。
君が知らない中也の秘密を聴きたく……」



『お茶、ご馳走になりますね。』







私の心の天秤が一気に傾いた瞬間でした。

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