不器用な僕たちは。 (ページ18)

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それからあの時感じていたことを
ぽつぽつと話し始めた

海斗と付き合う日々は本当に楽しかったこと

だけど、無意識のうちに我慢することも増えて
いつのまにかそれが爆発してそんな自分が嫌になって
一方的に連絡を絶ったこと

その当時の気持ちを思い出し、
鼻の奥がツンとしたけれど私に泣く資格はないと
必死に堪えながら話す

話してる間、海斗は特に口を出すわけでもなく
うん、うんと優しく相槌を打ってくれていた

「…先月、偶然会って本当にびっくりしたの。
いつか会ったら謝らなきゃ、そうずっと思ってた」

「俺もびっくりした、
あの当時は急だったししばらくはやっぱその…
忘れられなかったから。仕事も無理するほどに」

そう言って懐かしいなーと笑う海斗は
どこか苦しそうで。

多分、あの当時もこんな顔させていたんだなと
容易に想像がついた

「本当に自分勝手なことしてごめんなさい。
だけどあの時…海斗と付き合っていた時本当に
楽しかった。」

「うん、話聞けてよかったわ。
よしじゃあ今からは！
お互い会わなかった時の話聞かせてよ
普通に、同じ高校の同級生なんだしさ」

そう言って改めて乾杯し
今までの話をお互いにし始めた