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【気まぐれ短編】(シズ) ページ19







人探しというものは意外にも簡単だと
あらゆる情報を持つようになって思う

特に海賊、海軍などは尚更だ
街に入れば何気なく入った店、すれ違った人の話
全てが情報源となる







青い海に黄色はよく映えるのだろう

生憎、太陽が苦手な自分はその映えた姿を見ることがなかなかない

だが、今現在月夜に照らされたその船は映えるまでもないがその存在感は十分だ
自分にとってはありがたいが、それは彼らの敵にとっても同じだろうに。
それを言えば、それがなんだと彼は口角を上げるだけなのだろう

彼はよく言う
弱い奴は死に方も選べねぇ、と




多くの船員は寝ているのだろう
静かなその潜水艦に足を下ろした

それに気づいた見張りの1人が驚いたように、
だけどすぐに笑みを浮かべて片手をあげる

それに応えて奥の一室へと足を進めた
ずいぶんこの船とは顔馴染みになったものだ









「…相変わらずだな」

「ローもね」

奥の灯りがついた部屋をロックもなしに開ければ
まるで自分を待っていたかのように
そして少し不機嫌そうな彼

彼はあたしがリセットを繰り返すことを嫌う
そして、今のように赤に染まったあたしの姿も


「今回は何度リセットした?」

「1度だけよ、
1人を巻き添えに一発。それだけ」


頭に銃の形をさせた手を当てながら話せば
深い溜息のあと右腕を見る彼


「…折れてるな」

「ほんと?通りで動かないと思った」

 




「…そういえば、面白い情報あるんだ
最近億越えの海賊たちが左胸に穴を開けた状態で見つかってるって話

そんなことできるの、
あたしは1人しか知らない。

…何をする気?」


折れたあたしの右腕を黙って処置するロー
彼の能力と知識、技術を兼ね揃えた医術を超えるものをあたしは見たことがない
治る時間が通常の倍よりかかるこの体質の中でも
最短で最善の治療を彼は考え、実践しているのだろう

その間、処置する音だけが響くだけで。





やっと彼の声が響いた頃には
処置された道具も片付けられ、右腕も包帯が綺麗に巻かれていた


「…お前に話したいことがある」







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マリコ - セーラームーンアニメはちびうさちゃん成り代わり設定とはるかさんとせつなさんも恋をしてそれから小学生小柄男ヒロインをセーラー戦士に変身してそしてはるかさんとせつなさんもヒロインの事が好きなのは分かるけどでも二人共ライバルになるお話を見せてください。 (2021年8月21日 1時) (レス) id: ebba95fe77 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年10月31日 23時

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