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え???


声のした方を見ると、帰ったはずの宮近くんがいた。


え、なんで??


「Aさん、ちょっと」
宮近くんが手招きする。
不思議に思いながらそっちに行く。
みんなに見られてて恥ずかしい。

「どうしたの?」
「LINE教えて」
え、予想外すぎてびっくりした。
「らいん……」
「俺ら交換してなかったでしょ?なんで今まで交換してなかったのかなって思って」
うん、たしかにそうだけど
「ねぇ、はやく」
慌ててテーブルにスマホを取りに行く。

スマホを持っていくと、宮近くんに取られた。
慣れた手つきで操作してる。
宮近くんの手、綺麗だな…
「よし、これでおっけー」
画面を見ると、新たに"宮近海斗"が追加されていた。

「ありがと、連絡する」
「うん…」
「じゃあ、また」
満足気な笑顔で宮近くんは帰っていった。


もう一度、スマホを見る。
新しい友だちに宮近海斗がいる。
それだけで、心躍る自分がいる。

…中学生みたい。
でもなんだか嬉しかった。
あの頃は、連絡先すら知らなかったから。
知らなかったから、お互い駅で待ってた。
相手が来るかもわからないのに。
でもあの時はそれでよかったのかもしれない。

また、会えるのかな。


「今の子かわいいね」
「あの子も弟くんの友達?」
「めっちゃイケメン」
「いいな〜」


…私のだから、取らないで。

そう思った自分にびっくりした。

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作者名:みい | 作成日時:2021年3月21日 17時

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