年下のおとこのこ。2 (ページ37)

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初めて入る宮近くんの家。
というか、男の人の家に入ること自体久しぶり。
ドキドキする。

宮近くんの家はシンプルで綺麗だった。
ちゃんと整理整頓されてるし清潔感がある。想像通り。

「なんか飲む？ビールあるけど」
「じゃあ貰っていい？」

2人でソファに座り、乾杯した。

改めて宮近くんの家に2人きりという事実に焦ってきた。
でも今更もう引き返せない。

宮近くんはさっきからずっとニコニコしてる。
「あぁ、幸せだなぁ」
そう呟いて、ビールを口に含んだ。

「幸せなの隠しきれてないかも」
「ずっとニコニコしてるよね」
「んふふ」
「酔ってるの？」
「んーわかんない」

そう言いながらお顔が全体的にでろでろの宮近くん。
かわいすぎる。

私といる時は余裕ないって言ってたけど、ほんとかな？
これが素の宮近くん？
でも、こんなゆるゆるな姿見せてくれるなんて嬉しい。

「俺んちにAさんがいるなんて。高校の時から考えたら奇跡だよ」
「また大袈裟な…」
「でも俺頑張ったと思わない？」
「うん…」
「でしょ」

ニコニコしてる宮近くんを見る。

きゅるきゅるの目がこっちを見た。

目が合う。

1秒、2秒、、、

思わず目を逸らす。

だめだ

これ以上宮近くんの瞳に見つめられたら吸い込まれる。

今この状況で、この雰囲気で、宮近くんと見つめ合ったらどうにかなっちゃいそう。

「……。」

沈黙がさらにドキドキさせる。

何か、話さないと。