年下のおとこのこ。2 (ページ25)

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少し経って、宮近くんが戻ってきた。

「宮近…怒鳴ってごめん」
「謝んなよ、俺が悪いんだから」
「元はと言えば俺が悪いんだよ、あんな話したから」
みんなそれぞれに謝ってる。
罪悪感に包まれる。

「全部私が悪いの。私がはっきりしないから。ごめんなさい」
みんなに頭を下げる。

「Aさんは悪くない。俺のただの嫉妬」
宮近くんが悲しげに笑った。

「ほんとお前Aさんのこと好きだよな～」
「なんだよ好きだよ！悪いか！」
中村くんに茶化された宮近くんにストレートに言われ、どうしたらいいのかわからない…

「クラ、なんでお前が赤くなってんだよ笑」
「お前に言ったわけじゃねぇぞ？笑」
「んなことわかってるよ！てかお前も恥ずかしくねぇのかよ」
「…恥ずかしいに決まってんだろ」
「海斗も耳真っ赤～！」

3人が笑ってる。
もう、さっきの険悪な空気はなくなっていた。

店を出た。今日は3人に奢ってもらった。
本当何から何まで申し訳ない…

「2人ともご馳走様でした。ありがとね」
「いえいえ！楽しかったです！」
「Aさんまた飲もうね！…今度は2人で！」
「お前ぶっ殺すぞ」
「海斗こえーー！冗談だから！」
「冗談でも二度とそんなこと言うな」
「ごめんって！」
「早く帰れ！」
「じゃあまたねー！」

じゃれ合いながら2人は帰っていった。

帰り道までも楽しそうな2人の背中を眺める。
宮近くんも、優しい目で見つめていた。

「Aさん帰ろう」

当たり前のように、宮近くんは私を送ってくれた。