年下のおとこのこ。2 (ページ24)

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「てか、そういうこと？」
「え？」
「その話をわざとして、俺に諦めさせようとか考えてた？」
え…何言ってるの宮近くん

「何言ってんだよ海斗、そんなわけないじゃん」
「だってそうだろ。お前らもわかってたんじゃねぇの？」
「んなわけねぇだろ」
「違うよ宮近くん、それは絶対ない」
「何が違うんだよ」

私が言っても、聞く耳を持たない様子の宮近くん

「じゃあ、俺を選んでくれるってこと？それならすぐにその人のこと断ればいいよね」
「……。」
「返事を先延ばしにしてる理由は何？」
「それは……。」
「返事を曖昧にしたままその人にも優しくしてもらって、自分に好意を持ってる俺にも期待させるようなことしておいて、どっちにも良くしてもらって？それで最後に振るって？残酷だな」

宮近くん……なんで……

「お前それは失礼だろ！Aさんがそんな人じゃないってことお前が1番わかってんじゃねぇの？宮近らしくねぇぞ」
「なんだよ……」
一気に場の空気が悪くなった。私のせいで……

少しの間、沈黙が続く。

「ごめんAさん…言いすぎた」
「……。」
首を横に振る。
「みんなもごめん」
そう言って、宮近くんが再び部屋を出ていった。

中村くんが申し訳なさそうに口を開く。
「Aさんごめん…俺のせい…面白半分のつもりだったんだけど、海斗があんなに怒ると思わなくて」
「ううん、違うよ。私が宮近くんにちゃんと言ってなかったのが悪い」
「俺も怒鳴ったりして…ごめんなさい」
松倉くんもすごく落ち込んでる。
私のせいなのに…

「でも、あんな宮近初めてみた」
「たしかに。それだけAさんのことが好きだってことだよね」
「……。」