年下のおとこのこ。2 (ページ23)

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また引き続き楽しく飲んでいた時、
中村くんが爆弾を落とした。

「Aさん、間宮さんのことはどうするの？」
「えっ……」

驚いて中村くんを見る。
え、まって、なんで今それを言う…？

「間宮さん…？」
宮近くんがその名前に反応する。
松倉くんがあわあわしてる。

「Aさん、間宮さんって誰…？」
「えっと……」
別にやましいことしてるわけじゃないけど、間宮さんとのこと、宮近くんには知られたくなかったのに。

「Aさんの彼氏候補だよ」
ちょっと！中村くんのばか！なんで言うの！
思わず中村くんを睨む。

「おい海人！余計なこと言うなよ！」
「え、なんで？」
「そうだよ、なんで言うの…」
「なに、お前らは知ってんの？」
「海斗が電話してる時に聞いた」
宮近くんの表情がさらに険しくなる。
知られたくなかったけど、言ってなかったことに対して申し訳ない気持ちでいっぱいになる。

「Aさん、俺にも詳しく教えて？」
宮近くんにそう言われ、素直に話した。

「去年から連絡とっててたまに食事に行ってる人がいて」
「……。」
「その人に、この前告白された」
「何それ…聞いてないんだけど」
「…言ってないもん」
宮近くんが冷たい目で私を見る。

「その人と付き合うの？」
「まだ返事はしてない」
「……どんな人？」
「3つ上の公務員だって。結婚するにはピッタリだよね」
中村くんが代わりに言う。
てかまた余計なことを…本人は呑気に枝豆食べてるし。

「は…？結婚？」
案の定、宮近くんがその言葉に食いつく。

「結婚ってなに」
「結婚というか…結婚も考えてるみたいなことを言われまして…」
「……。」
宮近くんのお顔がコワイ。

「Aさんは、告白OKしたらそのままその人と結婚すんの？」
「まぁ…OKしたらそうかもね」
宮近くんが、はぁ…と深いため息をついた。

「そうだよね…俺以外にAさんに言い寄ってくる男がいないとは限らないよね…」
「……。」
「その可能性を考えなかった俺がバカだった」
「……。」
「俺はAさんの彼氏でもないし、俺に何も言う権利なんてないし」