年下のおとこのこ。2 (ページ22)

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「わりぃ、長引いた」
「電話だれ？」
「先輩」
「女？」
「ちげーよ」

宮近くんが隣に座る。
今までも隣にいたのに、さっきの会話があったから無駄にドキドキしてしまう。
宮近くんの方を見れない…

「……。」
何故か、隣から宮近くんの視線を感じる。
平然を装おうとするけど、上手くできない。

「……Aさん、顔赤くない？」
宮近くんがそう言って、顔を覗いてくる。
思わず宮近くんの方を見たとき、あまりの近さにさらに顔が赤くなるのを感じた。
「ちょっと飲みすぎたかな…」
「嘘だ。Aさんがこのくらいの量のお酒で赤くなるはずがない」
「……。」

私の様子を見た宮近くんが、鋭い目つきで2人を見る。
「お前ら、Aさんに何かした？」
「え！なんで！何もしてないよ！」
松倉くんは慌てて否定してるけど、中村くんは笑って何も言わない。

宮近くんが心配そうな目で私を見る。
「Aさん、俺がいない間に何かされてない？」
「いや、なにも…」
「海人、なんか変なこと言ってないだろうな」
「えー！なんで俺だけ！笑」
「変なことするとしたらお前だ」
「まって！なにもないし！」
「……。」
まだ疑ってる宮近くん。

「ほんとに、何もないよ？」
「……。」
「お酒飲むの久しぶりだったから、ちょっと赤くなっただけ」
「……ならいいけど」
納得してくれたかわかんないけど、宮近くんが離れてくれてほっとした。