年下のおとこのこ。2 (ページ3)

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「さっちゃん、なんか歌ってよ」
「じゃあみんなで歌おうよ」
「えー何がいい？」
女子3人で、デンモクで曲を選んでた時だった。

ドカっと隣に誰かが座る。
誰か戻ってきたのかな、と思って横を見る。
…え、この人、知らない

「お久しぶりです、お姉さん」

お姉さん、なんて久しぶりに呼ばれた。
私をお姉さんなんて呼ぶのは……

「え？忘れちゃった？笑」

思い出した。
「…神宮寺くん」
4年振りに会った弟の同級生だった。

「よかったー！無反応だからさ、忘れられちゃったのかと思った！」
「うん、一瞬忘れてた」
「え！ひど(笑)」
「だって、久しぶりだもん」
「そうですよね」
「変わってないからすぐわかったけど」
「お姉さんも昔から変わらずお綺麗ですね」
………スルーしよ
「てか、いつからいた？」
「あは(笑)お姉さんたちが来る前からいましたよ」
「え、うそ」
「全然気付いてなかったでしょ？俺らすぐわかってずっと見てました」
え…うそ……見られてた
「なんか酔っ払ってるし楽しそうだなーって(笑)」
「お恥ずかしい…」
「かわいかったから大丈夫！」
てか、え、まって、さっき俺らって言った？他にいるの？
「ねぇ、」
「ん？」
「俺らって言った？誰かと来てるの？」
「…あぁ、そうです」
「…だれ？」
神宮寺くんが一瞬躊躇ったあと、私を見てこう言った

「顕嵐と……宮近」

神宮寺くんが指さす方を見る

そこには…

顕嵐くんと楽しそうに話してる
大人になった宮近くんがいた