年下のおとこのこ。2 (ページ18)

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店内に入り、席に案内される。
ちょっと緊張しながら宮近くんの後ろを着いていく。

「海斗！……あ、Aさん！」

席にいくと、2人が座っていた。

「2人とも久しぶり。遅くなってごめんね」
「お久しぶりです！」
「ほんとにAさんがいる～！」

中村くんも松倉くんも面影はあるけど大人になってる。
そしてやっぱりイケメンだ。

宮近くんが先に座り、その隣に座る。

「とりあえず頼むか。Aさんは？ビール？」
「うん、ビールで」
「Aさん飲めるんだ～飲める女の人っていいよね」

にこにこしながら中村くんが言う。
中村くんって、私のこと名前で呼んでたっけ？？
タメ口なのは昔からだけど。

みんなの飲み物がきて、乾杯した。
宮近くんと乾杯するのは2回目だけど、前のときはちょっとお邪魔しただけだから、ちゃんと最初から乾杯するのは初めて。

私の中で高校生で止まってるこの子たちと一緒に飲んでるなんて、やっぱりすごい不思議。

「そういえばあの時クラがさ～」
「お前その話はやめろよ！」
「まじあれはうけたよな(笑)」
「ははー！！Aさん聞いてよ！」

とっても仲の良い3人の高校時代の話を聞いてるだけですごく面白くてたくさん笑わせてもらった。

中村くんは昔から人懐っこいイメージ。
松倉くんは人見知りで大人しい感じだと思ってたけど、話してみるとすごい面白いことがわかった。
2人にいじられてなんだか不憫なとこも面白い(笑)

こんな3人の中に私が入らせてもらえてるなんて、光栄というかなんというか。

みんなお酒が入って少しずつ酔っ払ってきたのか、声も動きも大きくなってるし顔もほんのり赤い。
宮近くんが2人の話に手を叩いて笑ったり、私に話しかけたりする度に距離がさらに近くなる。

その近づく距離に

たまに触れる、宮近くんの腕や肘に

私だけがドキドキしていた。