104 ページ5
歓迎会も終わり、各々2次会へ向かうことになった。
「A〜2次会いく?」
「明日実家に帰らなきゃいけないから今日はやめとく」
「そっか、じゃあ俺もいかない」
「行かないの?」
「だってAいないとつまんないもーん」
中村くん少し顔が赤い。酔ってる?
「Aんちで2次会する?」
「しません」
「えーケチ」
「もう帰ろ?」
「っか、寒くね?」
そう言って中村くんが私の手を取り、自分のコートのポケットの中に入れた。
「は!やめ!」
「あったけぇ〜」
「ちょっと、離して!みんないるから!」
「誰も俺らのことなんか見てねぇよ」
いやたしかにそうかもしれないけど!
一応まだ近くに人いるし!
酔ってるくせに中村くんの力が強すぎて全然離れない。
「海人〜!」
「ん?」
「呼ばれてるよ、早く行ってきな」
中村くんを呼んでくれた誰かのおかげでやっと解放された。
そのまま中村くんを待っていると、松村さんが隣に来た。
「2次会行かないんですか?」
「うん、明日用事あって。ごめんね」
「全然大丈夫です。中村さんと帰るんですか?」
「多分そうかな」
「へぇー、、、お2人仲良いんですね」
いつもと違う、抑揚のない声に違和感を感じて隣を見ると、
さっきまでの笑顔が剥がれ落ち、真顔で少し離れた所にいる中村くんを見つめる松村さんがいた。
え………?
「私には仲の良い同期なんていないので羨ましいです」
「……」
「じゃあ、2次会行ってきます!お疲れ様でした〜」
そう言って、いつもの笑顔で去っていった松村さん。
え、今のなに?
682人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「TravisJapan」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
aya(プロフ) - 好きなお話で更新停止してあるの残念ですね(;_;) (4月20日 21時) (レス) @page22 id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
し - すごく素敵な作品!続きが楽しみです。 (12月13日 21時) (レス) @page22 id: 755d9d9841 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - このお話が凄い好きです。更新待ってます!! (7月5日 23時) (レス) @page22 id: 8941b71605 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みい | 作成日時:2022年3月12日 1時