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「あのさ、」
「ん？」
「松村から…なんか言われたりした？」
え、なんで松村さんが出てくるの？
「何？どういうこと？」
「あいつになんか言われても気にしなくていいから」
「松村さんとなんかあったの？」
「別に…なんもねぇよ」
絶対嘘。
何も無いならそんなこと言う必要ないじゃん。
「この前相談に乗ってもらったって言ってた」
「は？あいつが？」
「それって私が見たあの日のことじゃないの？」
「………」
「言いたくないならいいけど」
「とにかく、あいつとは必要以上関わらない方がいい」
「なにそれ」
「あいつはお前が思ってるようなやつじゃねぇよ」
どういう意味？
なんで言ってくれないんだろう。
言ってくれないとわからないよ。
中村くんがトイレに行ってる間に、北山さんが料理を運んできてくれた。
「どーぞ」
「ありがとうございます。お料理すごく美味しいです」
「ほんと？よかった〜。どれも俺の自信作だからね」
「これは何ですか？」
「鴨肉の葉わさび添え。一緒に食べるとちょうどいい辛さでうまいよ」
「おいしそ〜」
「Aちゃん、だっけ」
「あ、はい」
「海人と付き合ってどのくらいなの？」
「え…付き合ってないです」
「えぇ？まじ？」
北山さんびっくりしてる。
「なーんだてっきり付き合ってるんだと思った」
「中村くんとは同僚です」
「中村くんって呼んでるんだ」
「はい」
「あいつ苗字で呼ばれるの嫌がるしょ」
「そうですね…」
「たまには名前で呼んでやってよ」
そう言って笑う北山さん。
話し方とか雰囲気から、この人女慣れしてるんだろうなーってわかる。
「海人がね、今日の予約した時、大切な女の子連れていきますって言ってたんだよね」
「え…」
「海人が俺に女の子紹介するの初めてだったし、Aちゃんのこと本当に大切に想ってると思うから。見捨てないでやって」
あんまり話してると海人に怒られそうだから行くね〜って北山さんは笑顔で戻って行った。
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aya(プロフ) - 好きなお話で更新停止してあるの残念ですね(;_;) (4月20日 21時) (
レス) @page22 id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
し - すごく素敵な作品！続きが楽しみです。 (12月13日 21時) (レス) @page22 id: 755d9d9841 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - このお話が凄い好きです。更新待ってます！！ (7月5日 23時) (レス) @page22 id: 8941b71605 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みい | 作成日時：2022年3月12日 1時
