検索窓
今日:5 hit、昨日:10 hit、合計:45,793 hit

111 ページ12

中村くんが連れていってくれたお店は、職場の割と近くにあった。

「こんばんは〜」
「いらっしゃいませ……って海人じゃん」
「北山さーん、お久しぶりです」

爽やかな笑顔で迎え入れてくれたこの小柄な男性は、
ここの店長で北山さんというらしい。

「待ってたよ」
「なかなか来れなくてすみません」
「いや来てくれてありがと。今日はゆっくりしてって」

目が合って軽く会釈をすると、にこっと優しく微笑んでくれた。

そして、奥の個室に案内される。

「お飲み物は?」
「Aは?生でいい?」
「うん」
「じゃあ生2つで」
「了解」

戻る前に北山さんが、中村くんに何か耳打ちしてた。
やめてくださいよ〜って中村くんが笑ってる。
すごい仲良さそう。

北山さんは以前うちの取引先の運送会社に勤めていて、そこで中村くんと知り合ったらしい。

若い頃から自分のお店を持つのが夢で、働きながらも準備を進めてやっと実現出来たんだって。

「すごいよね〜。大人になってからも自分の夢を持っててそれを叶えるって」
「うん、かっこいいね」
「家にも何回か行ったことあるけど、めっちゃおいしいよ」
「そうなんだ」

北山さんには奥さんがいて、一緒にこのお店を手伝ってるらしい。

「お待たせ」
「ありがとうございます」
「今日はコースでいいんだよね?」
「はい」
「2人のために最高の料理用意してるから、楽しみにしてて」

北山さんの料理は最高に美味しくて、中村くんと幸せ〜って言いながら食べた。
中村くんが連れて行ってくれるお店はどこも本当に美味しい。
私も真似したいけど、絶対こんな風には作れないだろうな。

112→←110



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (167 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
682人がお気に入り
設定タグ:TravisJapan , 中村海人
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

aya(プロフ) - 好きなお話で更新停止してあるの残念ですね(;_;) (4月20日 21時) (レス) @page22 id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
- すごく素敵な作品!続きが楽しみです。 (12月13日 21時) (レス) @page22 id: 755d9d9841 (このIDを非表示/違反報告)
- このお話が凄い好きです。更新待ってます!! (7月5日 23時) (レス) @page22 id: 8941b71605 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みい | 作成日時:2022年3月12日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。