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「Aさん、おはようございます」
「おはよう」

あれから松村さんは仕事でわからない事があったらまず私に聞いてくるし、よく話しかけてくるようになった。
後輩に慕われるのは嬉しいけど…正直複雑。

あと、中村くんに話しかけてるのもよく見るようになった。
まぁ仕事の話だと思うけど。

でも中村くんは、そんな松村さんに対して冷たい。
あんなに笑顔で話しかけてるのに全然松村さんの方を見ないし、なんか嫌がってるようにも見える。
中村くんが女の子の後輩に対してそんな態度とるなんて珍しい。


「Aお昼いこ」

相変わらず中村くんはお昼のたびに私のところに来る。

「腹減った〜、今日の日替わり何かなぁ?」
「何だろうね…」
中村くんと話しながらチラッと後ろを見ると、松村さんと目が合って微笑まれた。

「何してんの、いこ」
「う、うん」

今日千秋は休みだし、宮近くんと松倉くんは取引先に行っててお昼は外で食べるみたいだから中村くんと2人。

「ねぇA」
「ん?」
「来週の土曜空いてる?」
「空いてるけど」
「飲みにいこーよ」

中村くんからのこういう誘いはよくあることだけど…

また視線を感じると、少し離れた席にいる松村さんがこっちを見ていた。

え……
またあの時と同じ表情。でもすぐ目を逸らされる。

「なんかあんの?」
「いや、それって…2人?」
「2人でしょ。今更何言ってんの」
「うん…そうだよね」
「俺のお世話になってる先輩が最近居酒屋始めたんだよね。でもなかなか行けてなくて」
「そうなんだ」
「だから一緒にいこ?」
「……」
「ね、一生のお願い!!」
そう言って顔の前で手を合わせる中村くん。
そんなことされたら…断れないよ。

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aya(プロフ) - 好きなお話で更新停止してあるの残念ですね(;_;) (4月20日 21時) (レス) @page22 id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
- すごく素敵な作品!続きが楽しみです。 (12月13日 21時) (レス) @page22 id: 755d9d9841 (このIDを非表示/違反報告)
- このお話が凄い好きです。更新待ってます!! (7月5日 23時) (レス) @page22 id: 8941b71605 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みい | 作成日時:2022年3月12日 1時

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