Confusion 2 (ページ46)

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「そろそろ俺と付き合う気になった？」

普通に飲んでたら、唐突にそう言われた。

「…え？」
「付き合う気になった？」
「急になに…」
「そろそろ俺の事好きになってもよくない？」
「……」
「こんだけ一緒にいて好きにならないって何？」

捲し立てるようにそう言われる。
そんなこと急に言われても…

何も言わない私を見る中村くん。

「まだ海斗のこと好きなの？」

宮近くんのこと…、自分でもよくわからない。

正直今も宮近くんと話してるとドキドキするし、
この前の松田くんの話を聞いても動揺しちゃったし。

「もう好きじゃない…って思ってるけど」
「……」
「でも、まだ振られてからそんなに経ってないし、忘れようって思っても簡単に忘れられなくて」
「今でも海斗のことたまに目で追ってるもんね」
「え…」
「気付いてなかった？」
「……」
「俺は知ってるよ、いつもAのこと見てるから」

中村くんの瞳が、悲しげに揺れた。

「海斗、だけ？」
「え？」
「Aの中にいる人」
「……」
「この前会った同級生は？」
「…拓也のこと？」
「そいつとは何も無いの？」
「ないよ、あれから会ってないし」
「じゃあ俺は？」

中村くんがまっすぐ私を見つめる。

「Aの中に俺はいる？」

私の中に、中村くんは……