Confusion 2 (ページ44)

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「ねぇ」
「ん？」
「俺とも飲みに行ってよ」
「いいよ」
「今日いこ」
「え、今日？」

今日って、急だな…と思っていると、中村くんがまた不貞腐れた表情になる。

「なんだよ」
「え」
「元太とは昨日急に決まって行ったのに俺とは行けねぇの？」
「いや、大丈夫！いこ？」

そう言うと、何やら考えてる。

「ん〜〜」
「今度はなに…？」
「ただ飲みに行くのもなぁ」
「え？」
「それじゃあ元太と一緒だし〜」
「……」
「もっとなんかさぁ…ね？」

何かをねだるような甘えた表情で見つめてくる中村くん。
えっと、どういう意味…？
中村くんが求めてることって…

「じゃあ……うちくる？」

そう言うと、ぱああっと顔が明るくなった。

「うんっ、いく！！」

にっこにこの笑顔で元気よくそう答えた中村くん。

中村くんの顔を見てたら咄嗟にうちくる？なんて言っちゃった。
そんなつもりなかったのに。

「でも、片付けてないから散らかってるかも」
「いいよ別に気にしない」
「それに買い物行ってないし、前みたいに作ったりとかできないかなって…」
「作らなくてもいいよ。Aも大変だし今日は何か買って帰ろ」

そんなこと言われたら断れない…

「いいでしょ？」
「う、うん」

そう頷くと、また抱きついてきた中村くん。

「ちょっと、もうお昼終わるから戻らなきゃ」
「じゃあこの続きはAんちでしよっか」
「…バカじゃないの」
「あははっ」

楽しそうに笑う中村くんと一緒に会議室を出た。