Confusion 2 (ページ43)

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中村くんを引っ張って会議室に来た。

入ってすぐのドアの前に立ち、私をじっと見る中村くん。

どうしよう…
私が連れてきたんだから私が話さないと。

「あのね、昨日は中村くんのことも誘おうと思って、でもいつ戻ってくるかわかんなかったし忙しくて疲れてるかなって思って」
「……」
「中村くんからLINE来た時はもうすでに家に帰ってたから特に何も言わなかったんだけど、これからはちゃんと言うから」
「……」
「だから、普通にいつも通りにしたいんだけど…」

そう言って中村くん見つめる。

「まだ、怒ってる…？」

すると、いきなり私に覆い被さるように抱きついてきた。

「わっ、ちょっと」
「もう限界」
「え？」
「これ以上Aと話さないなんて無理」

そう言って、さらにぎゅーっと抱きしめてきた。

「昼飯一緒じゃなかったのも無理だった」
「…別に私は一緒でもよかったんだけど」
「元太とは何も無いってわかってんのにAの顔みたらむかついて、むかついてる自分にもイライラしてた」

少し体を離して、中村くんが私を見つめる。

「もう元太と飲みに行かないで」
「え、それは…」
「そんなに飲みに行きたいのかよ」
「そうじゃなくて、それも一応仕事上のコミュニケーションというか、あんまり断り続けるのもよくないし」
「ん〜でもなぁ…」
「じゃあ、今度からは中村くんも誘うから」
「ほんとに？」
「うん」
「絶対だよ？」
「うん、絶対」

少し微笑んだ中村くん。
機嫌、直ったかな？