Confusion 2 (ページ42)

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お昼になった。
いつもなら、Aお昼いこ〜って中村くんが話しかけてくるけど、もう先に1人で行ってしまったようだ。

遅れて食堂に行くと、松倉くんたちと楽しそうに食べている中村くんを見つけた。

話しかけるタイミングあるかな…

「どうしたの」
「え？」
「中村と別々なんて」
隣で一緒に食べていた千秋に聞かれる。

「喧嘩？」
「喧嘩っていうか…ちょっとね」
「珍しい」
「中村くんが勝手に怒ってるだけだよ」

チラッと中村くんの方を見ると、目が合ってすぐ逸らされた。

「さっきからずっとAのことチラチラ見てるよ」
「ふーん」
「仲直りしたいんだよきっと」
「……」

私もできれば普段通りにしたいけど、中村くんがそういう態度ならこっちもどうしたらいいかわかんないし。

すると、もう食べ終わったのか中村くんが食堂を出ていった。

…今日はやめてもう明日にしようかな。
でも吉澤さんに言われたし、このままの状態で1日過ごすのも嫌だし…

私も食べ終えて食堂を出て歩いていたら、トイレから出てきた中村くんを見つけた。

「あ、」
私の声に気付いてこっちを見た中村くん。

そのまま少しの間、目が合う。

中村くんがこっちに向かって歩いてきて、私の横を通り過ぎようとした。

「まって」
中村くんの腕を掴んで引き止める。
私が掴んだ手をじっと見る中村くん。

引き止めたはいいけど…どうする？
話さなきゃ、とは思ったけどなんて話そう。

とりあえずトイレの前じゃ他の人も通るから、中村くんの腕を引っ張って誰も使っていないような会議室に入った。