Confusion 2 (ページ37)

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松田くんと会社を出て近くの居酒屋に入る。

席に着いたらすぐビールを頼んで一気に飲んだ松田くん。
「はぁ〜〜生き返った」
「あんまり飲みすぎないでね、明日も仕事なんだから」
「わかってまーす」

人懐っこい性格の松田くんは、たまにこうしてご飯に誘ってくれる。2人だけっていうのはあんまりないけど。
基本1人でいるのが寂しいらしく、私に限らず誰かを誘ってるのを見かけることが多い。

松田くんは後輩だけど友達みたいな感覚で一緒にいれるし、話してると面白くて元気をもらえるんだよね。

「松田くんって、宮近くんにだけタメ口だよね」
「そうですね」
「なんで？」
「ちゃかは大学時代から知ってるんですよ。共通の友達がいて、一緒にフットサルやったり飲みに行ったりしてて」
「そうなんだ」
「年も1個しか違わないし、初対面からすぐ打ち解けてそこからずっとタメ口ですね」
「なるほど」
「ちゃかっていいやつですよね〜」
「うん」
「俺から見てもかっこいいし頼れるし、でもかわいいとこもあって一緒にバカやってくれるし、かわいい彼女もいるし…あ、でもこの前別れそうとか言ってたな」
「えっ」

別れそう？どういうこと？
松田くんからの予想外の発言に戸惑う。

「別れそうって…」
「ちゃか遠距離なんですよね」
「あんまり会えてない、とか？」
「それもあるんですけど、なんか最近他に仲良い男がいるっぽくて、浮気してんじゃねって疑ってました」

なにそれ。
前に見た時は仲良さそうだったのに。
てか宮近くんっていう彼氏がいるのに他の男って、ありえない。

「まぁ実際はわかんないんですけどね〜」
「……」
「次何にします？」
「…生で」

…なに動揺してんの。
私はもうきっぱり振られてるんだから。
でも、宮近くんにそんな思いをさせてる彼女が許せない。
そんな女別れちゃえばいいのに。