Confusion 2 (ページ35)

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「あー！もうっ！」

隣で松田くんがイライラしてる。

「なんで向こうの間違いなのに俺らがやんなきゃいけないんすか！！」
「それはもうしょうがないよ」
「でも、こっちは全く悪くないのに」
「気持ちはわかるけど…もうやるしかないから頑張ろ？」
「はい…」

本部が代行してやってくれている事務でミスがあった。
それでお客様から苦情があって、直接関わる私たちが代わりに訂正と謝罪をしなきゃいけない。
こういうことはたまにある。

「Aさん、ここも直しますよね？」
「あ、そう。頼んでいい？」
「わかりました！」

訂正作業をしていると、お客様のところに直接謝罪に行ってくれていた松尾主任が帰ってきた。

「おつかれ〜」
「お疲れ様です。大丈夫でした？」
「うん。向こうも話せばわかってくれたから」
「よかった…」
「そっちはもう終わりそう？」
「はい、松田くんと手分けしてやってるんで」
「じゃあそれ終わったら帰っていいよ。あとは俺やっとくから」
「ありがとうございます」

そして作業も無事に終わった。
時計を見ると、もうすぐ19時。

「はぁーおわったぁ」
「お疲れさま」
「Aさーん」
「ん？」
「この後空いてます？」

机に突っ伏した松田くんが目線だけをこっちに向けて聞いてきた。

「え？空いてるけど」
「飯行きません？疲れたし、お腹ぺこぺこで…」
「そうだね、行こっか」
「やったあー！！」
両手を上げて大袈裟に喜ぶ松田くん。

「どこ行くの？」
「飲みたいんで、普通に居酒屋でいいっすか？」
「いいよ」
「じゃ、早く片付けましょ！」
「うん」