Confusion 2 (ページ33)

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「本当に美味しかった。ありがとう」
「喜んでもらえてよかった」
「いいお店だったね」
「あとね、他にもAと行きたいお店あるんだけど」
「そうなの？」
「うん、そこもおすすめ」
「中村くんってお店とか結構詳しいよね」
「まぁそうだね」

前に宮近くんが飯行く時は大体海人に任せてるって言ってたし、たくさんお店知ってるんだろうなぁ

それから1時間くらい経って、私の家の前に着いた。

「着いちゃったー」
「中村くんありがとう」
「楽しかったね」
「うん」

すると中村くんが後部座席に手を伸ばし、後ろから何かが入った紙袋を取り出した。

「？」
「これ、今日付き合ってくれたお礼」

そう言った中村くんが、私にその紙袋の中身を渡す。

「え、お礼って…」
「開けてみて」

中村くんにそう言われ、袋を開ける。

袋の中に入っていたのは、
私が前から欲しかった美容液。

「あ、これ」
「それ欲しかったんでしょ」
「うん…でもなんで？」
「この前話してたじゃん」
「……」

そういえばいつかのお昼休みに千秋と話してた。
欲しいけど、ちょっと高いから買うの悩んでて。
それを聞いてたんだ。

「もしかしてもう持ってた？」
「いや持ってないよ」
「よかった」
「…いいの？こんなの貰って」
「Aのために買ったんだもん」
「ありがとう…」
「どういたしまして」