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今日は中村くんと出掛ける日。
クローゼットを見てもピンとくる服がなかったし、ちょうど新しい服も欲しいと思ってたから結局買いに行った。

変じゃないかな…
鏡の前で何度もチェックする。

もうそろそろかなと思っていると、中村くんから着いたとLINEが来た。

男の人と出掛けるなんて久しぶりでちょっと緊張する。


下に降りると、車が1台見えた。
運転席にいる中村くんはスマホを見ていて私には気付いていない。

近づいていくと中村くんが私に気付き、にこっと笑った。

「ごめんね、待った?」
「ぜんぜん」


助手席に乗り込む私の姿をじーっと見てる。
座ってからもまだ見られてる。

え、なに?


「…今日のA、いつもと違う」

ぽつりとそう言った中村くん。
この格好、変だったかな…


「かわいい」
「え、」
「俺のためにオシャレしてきてくれたの?」

笑顔でそう聞いてきた中村くん。

「別にそういうわけじゃないけど…」

中村くんのため、ってわけじゃないけど。
でも隣に並んでも大丈夫なようにちゃんとしてきたつもり。


「えーかわいい。超かわいいんだけど」
「……」
「ほんとにかわいい。かわいすぎて誰にも見せたくない。やっぱり今日俺ん家でいい?」
「はっ?」
「うそうそ(笑)行くよ〜」

笑いながらそう言って中村くんは車を走らせた。

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作者名:みい | 作成日時:2021年12月4日 21時

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