Confusion 2 (ページ24)

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中村くんの手が服の中へ。
そして徐々に上にあがってきた。

「まって！！」
「ん？」
「いうから、」
「……」

そう言うと、中村くんの動きが止まる。

「呼んでくれるの？」
「うん…」
「じゃあこっち向いて」

そう言われて中村くんの方を向こうとしたけど、
真横にある中村くんの顔が近すぎて思わず目を逸らす。

「近いよ…」
「いいから、こっち」

中村くんに顔を抑えられ、無理矢理向かされる。

すぐ目の前にある、中村くんの蕩けそうなほど甘い顔。

なに、これ…

なんでこんな状況になってるの？
なんで私もこんなにドキドキしてるの？

「A」
「……」
「ねぇ、」
「……海人」
「ん、もっかい」
「海人」

そう名前を呼ぶとさらに愛おしそうに私を見つめ、もう一度ぎゅっと抱きしめた後、

「大好き」
「…きゃっ」

最後に頬にキスをして、中村くんは離れていった。

はぁ……、心臓に悪い。

完全に中村くんのペースじゃん
だから2人になりたくなかったんだよ…

途中になっていた洗い物を終わらせてリビングに戻る。

ソファに座っている中村くんがこちらに気付き、隣を叩いた。
でも私は少し離れたテーブルの前に座った。

そんな私を見て不満そうな中村くん。

「え、なんで」
「ごめん、今日はここで許して」

今これ以上中村くんに近付いたら、貞操の危機が。