Confusion 2 (ページ23)

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「Aなにしてんの」
「見たらわかるでしょ」
「まだ終わんないの？」
「うん、だからあっちいってて」

そう言ったのにぎゅっとくっついて全然離れようとしない。
腕はお腹に巻きついたまま、私の肩に顎を乗せてくる。

「中村くん、洗いづらいから離れて」
「いつまでその呼び方なの」
「え？」
「中村くんってヤダ」

急にそう言われる。
そんなこと言われても今までずっとその呼び方だったし。

「中村くんは中村くんでしょ」
「だからヤダって」
「じゃあなんて呼べばいいの」

中村くんの顔がすぐ横にあるから、そこで喋られると擽ったい。

「海人って呼んで」

耳元でわざとらしく甘い声で言う中村くん。

「……無理」
「海人くん、でもいいよ？」
「無理だよ」
「なんで」
「カイトって…いっぱいいるし」
「カイトは俺だけでいい」
「意味わかんない」
「ねぇ、呼んでよ」
「だから無理っ」

すると中村くんが私の髪を耳にかけ、

かぷっと耳を甘噛みしてきた。

「…やっ、なに」
「……」
「……っん」
「耳弱いんだ？」

口に含んだまま喋るから本当に擽ったい。

「やめて」
「海人って呼ぶまでやめない」

耳にちゅっ、と音を立ててキスしたあと、首筋に顔を埋める。

追い払いたいのに手には泡がついてるし、
その手も洗いたいのに体が思うように動かない。

「中村くんっ…」
「海人だって」

首筋や鎖骨に何度も触れる中村くんの唇。

悶えていると、
お腹に巻きついた長い腕が服の中に侵入してきた。