Confusion 2 (ページ20)

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「ケーキ食べよ！」

だらだら飲んでた私たちだったけど、七五三掛さんのその一言でデザートの時間になった。

「おいしそ〜」
「Aちゃんはモンブランだよね？」
「はい！いただきまーす」
「まちゅは？」
「俺は残ったのでいいですよ」
「海人は？」
「俺は…いいです」
「え？食べないの？」
「A、俺の分も食べていいよ」
「え、2つも食べられないよ」
「じゃあAちゃん1個とっといて明日食べたら？」
「いいんですか？」

中村くんは甘いものが苦手なのともうお腹いっぱいみたいで、
結局私が2つ貰うことになった。

「ん〜おいし！」
「おいしいね」
「前から食べたかったんですここのケーキ」
「俺も食べたくて、今日みんなで食べれるから丁度いいなって思って買ってきたんだよね」

にこにこしながらそう言う七五三掛さん。
七五三掛さんとケーキって本当に似合うなぁ。

ゆっくり味わいながら食べてると、
ひとくちフォークに乗せたところで腕を掴まれた。

え？？
と思ってる瞬間に、私が食べるはずだったそのひとくちは、中村くんの口の中へと入っていった。

「んま！」
「え？」

私からケーキを奪って美味しそうに食べてる中村くん。

「中村くん食べないって言ってたじゃん」
「Aの見てたら食べたくなっちゃった」
「それなら言ってよ、普通にあげたのに」

もうひとくちちょーだい、って可愛くあーんってしてる中村くん。

すると松倉くんがその口に自分のフォークを突っ込んだ。

「ん、なんでクラが」
「俺のケーキも美味しいよ」
「Aにあーんしてもらいたかったのに…でもクラのもうまいね」
「だろ？」

その後七五三掛さんからもひとくち貰っていた中村くんだった。