Confusion 2 (ページ13)

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あれから2日後
中村くんが出勤してきた。

「A〜会いたかった」
「元気そうだね」
「うん」

中村くんがいないと吉澤さんとかみんな大変そうだったから、元気になってよかった。

廊下で少し話していたら、中村くんが心配そうに聞いてきた。
「ねぇ、やっぱり鼻声じゃない？俺のうつった？」

たしかに、中村くんの家に行った次の日の朝、起きたら喉が痛くて少し倦怠感があった。
熱は無かったし休むほどではないんだけど。

「ちょっと風邪っぽいけど大丈夫だよ」
「ほんとに？」
「そんなに大したことないから」

そう言ったのに、中村くんが私の頬を両手で包んでおでこを合わせてきた。

え！？

「だ、大丈夫だって！」
「……」
「熱ないし！」
「でも、顔赤いけど」

おでこを合わせたまま超至近距離でそう言う。

赤いのは中村くんのせいだよ…
こんな近かったら誰だって赤くなるから！

「ちょっと、近い…」
「朝から何イチャイチャしてんの」

声がして振り向くと、そこには千秋がいた。
え、今の見られてたよね。

「あ、千秋…おはよう」
「おはよ、中村もう治ったの？」
「うん。Aが看病してくれたおかげで」
「よかったね」

そのあと中村くんは先輩に呼ばれて営業室に入っていった。

「もしかしてもう中村といい感じなの？」
「全然そんなんじゃないから」
「てか、鼻声？大丈夫？」
「ちょっと風邪ひいたかも」
「中村の家でうつるようなことでもしてたの？(笑)」
千秋が笑いながら聞いてきた。

「え？なんで？何もないから！」
「ほんとかな〜？」
「何もないって！」

その日はちょっとだるかったけど、ちゃんと定時に仕事が終わり、中村くんが家まで送ってくれた。

「俺が看病してあげる！」
とか言って家に入ろうとしてきたけど、丁重にお断りした。