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「慰めるって、何すればいい?私何も持ってないし…」
「何もいらないよ、Aがいれば」
「…そう言われても困るんですけど」

慰めて、と言われてもどうしたらいいのかわからない。


「海人だったらどうする?」
「え?」

「もし海人が振られて落ち込んでたら、何してあげる?」


海人だったら…

私が何もしなくても、多分海人からくっついてくるだろうし、ついでにキスまでしてくるかも。


でもこんなこと言えない。言えるわけない。
普段からこういうことやってるって思われて軽蔑される。

それに、海斗にはこんなこと絶対できない。



中々言わない私を怪訝な目で見る海斗。
「俺に言えないようなことやってんの?」
「いや、違う!そんなことない…」
「……」
「わかんないよ…海斗は何してほしいの?」
「……」
「海斗がしてほしい事、何でもするよ?」


「…何でも?」


海斗の大きな瞳が私を捉える。


「何でもって、無理なことは無理だけどね」
「……」
「でも、海斗に元気になってほしいし、私にできることがあれば…」



その一瞬だけ、スローモーションみたいだった。




海斗が私に向かって手を伸ばし、


そのまま、優しく抱きしめられる。


初めて間近で感じる海斗の匂いと温もり。



え……
何が起こっているの…?


「このまま…これでいいから」

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みい(プロフ) - みくさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです(;_;)完結までどうぞよろしくお願い致します! (2021年3月28日 16時) (レス) id: 8148b9aaf1 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 年下の男の子も大好きで新作を出されたと見てすぐに飛んできました!!どちらもめちゃくちゃキュンキュンします。。お話楽しみにしております! (2021年3月27日 22時) (レス) id: 962a0f2106 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みい | 作成日時:2021年3月27日 18時

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